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子供の受験は超絶難易度が高い投資であり、考え方が間違っていると「よかれと持って」子供を殺す時がある

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今回の内容はあまりまとまってないです。あと長いので先に結論を書いておきます。



「たかが投資」でさえ人が死ぬことがあるのだから、「それより難易度が高い子供の受験」はもっといろんなリスクが有るし取り返しがつかないこともある、ということはみんな忘れないでほしい。


この記事で言いたいのはこれだけです。


私が言いたいのは「知っておくことで回避できる余計なリスクは、ちゃんと知っておいてほしい」というお話です。そういうネガティブな話とかリスクを聞くとやる気が出なくなるというのであれば、最初からやらないほうが良い。


ただし、これは受験を否定する話ではないです。 むしろ私は受験勉強めちゃくちゃ肯定してる立場です。 ゼロイチで考えるんじゃなくて、家を買うと同じくらいリスクが高い子どもの受験に対して、リスクをちゃんと知った上で取り組んでほしいです。日本の場合、受験は決して悪い点ばかりではないし、むしろ良い点が多いです。だからこそリスクは忘れないでほしい。


株式投資と違って、受験への投資はそもそもスタートの条件が全然平等じゃない

株式投資は、「上場している企業であれば」金持ちでも貧乏人でも、平等な条件で株を買える。

もちろん得られる情報には差があるが、最近はかなりその差も埋まりつつある。

少なくとも買った株がAさんとBさんで違うということはない。同じものを買うことができる。

資金量の差も直接は問題にならない。むしろ投資対象によっては資金が少ない人のほうが有利な状況はいくらでもある。



でも受験は全然条件が違う。

自分が投資する対象は自分の子供だけである。他の子に投資することはできない。

そして、偏差値が高い学校を目指せば目指すほど、ライバルにチートみたいなのが山程登場してくることになる。

そもそも子供が早熟だったり、親が賢い場合は日頃の育て方で土台が違ってくる。

周囲が勉強するの当たり前の空気かどうかも環境面で大きな差になる。

スタートダッシュの時点でもう全然立ち位置が違っていたりする。



しかも、受験は資金力と情報量の差が露骨に結果に違いをもたらす。

親がそもそも受験経験者で情報を持っている場合は相当有利だし

家庭教師つけたり東進衛星予備校でフルセット受講させられるくらい余裕でできるくらい金持ってる親は

そうでない親と比べると、子供に装備させられる武器防具の質がぜんぜん違ってくる。



もちろん、これらの差は子供がめちゃくちゃ突然変異レベルで賢ければ一足飛びにすべて解決できなくもない。

けれど、そういうケースは殆どないし、どちらかというと育ちや環境の差の問題で金持ちの子供のほうが有利な場合が多い。


不利な条件で戦う親子はめちゃくちゃつらい思いをすることになる

親は親で貯金を削りまくりながら戦わないと行けないし

子供は子供で、勉強のためにその他のいろんなものを犠牲にしなければいけない。

ただ、さすがにここまでは親も子供も覚悟はできていると思う。

それすらできていない親子はそもそも最後まで戦い抜くことができないだろう。



ただ、戦い抜いて合格できたらそれで終わりということにはならない。
むしろ、人によっては、実際の地獄はそこから先にある。


このあたりなんとなく言葉では理解できてる人はいると思うけれど解像度が高い人はそんなにいない気がする。



合格するまでよりも、合格したあとの方が長丁場の戦いになる

しかも、それだけ頑張ってなんとか受験の壁を超えても受験で合格するというのはハードルとしては一番低いところだったりする。

合格者と言っても全然平等ではない。

まず成績面だけで見ても高い成績で余裕で受かった人とそうでない人は大きな差がある。

他のすべてを犠牲にしてギリギリで受かったところでその後もその差を埋めることはかなり難しい。

中学受験であればそこからまた6年間休まず走り切る必要があり、ギリギリだった子にはかなり地獄になるだろう。

単に東大に合格するだけならそれほど難しくないかもしれないが、学校生活は幸せなものにはなりにくい。

中高一貫校の場合、高校入学組はさらにキツイ。

灘とか開成の場合、中学進学組は中学3年の時点で数学のカリキュラムは数ⅡBまで終わっている。
英語についても標準カリキュラムは終了しているので、あとはひたすら演習や志望校対策ができる。
元々それなりに実力がある生徒たちが、予めターゲットを決めて、通常の3倍くらいの時間をかけて志望校対策をやっている。
なので、普通に学校の指導についていくだけで圧倒的に有利な立場にある。
これに対して高校入学組は高校1年間で中学進学組に追いつかないといけないのでめちゃくちゃ大変だったりする。

ちなみに学校の間の格差もこのとおりかなりでかいのだが、学校の中での格差のほうも問題となる。

外部から見たら同じに見えるかもしれないが実際は進学校でもピンキリである。医学部受験組とそれ以外では全然空気が違う。進学校に合格したあと何を求めるかまで明確しておかないと、苦労した挙げ句に期待していたものを得られない、みたいなことになりがちだ。

少なくとも私は親に多大なコストを掛けてもらっていたにも関わらず、それに見合うだけのリターンを出すことができなかった。上場ゴールならぬ合格ゴールになってしまったなと思う。



親が合格後のしんどさ、まで理解できていたら良いのだが、親は「合格後は全部子供の責任だ」と思っているケースが結構ある

親がこのあたりの事情を理解していればよいのだが、殆どの場合は「全く知らない」場合が多い。

さすがに進学塾のトップ講師などはそのことをよく理解していると思われるが、少なくとも自分が受験勉強をする際にそういう話は全く説明してくれなかった。
あくまでも受験に合格するところがゴールであり、その後はバラ色の未来があるように語っていた。
無印ドラゴン桜は割りとそういうところがあり、ドラゴン桜2では多少マシになっているが根本は変わらない。


まぁともかく合格後の話は、合格した人たちの外に出回りにくい。また、合格したあとの人たちのたどる道は、合格した時点から思いっきり発散するから単一のモデルで説明できない。

そのせいで、なんとなく合格前までしかイメージできてない親子は結構多いと思う。そして、親が合格した時点で燃え尽きてしまって「あとは全部子供が頑張れ」となってしまうことも結構ある。

もっというと「ここまで頑張ったのだから、あとはご褒美タイムだ」と思い込んでいる親すらいる。少なくとも合格したあとの子供がどういう状況に陥ってどういうサポートが必要になる可能性があるか、なんてことを事前に考えることはほとんど不可能だろう。



ここで親と子の認識にズレが生じると、ジワジワと親子関係が蝕まれていくことになる。

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