毎回まとめてはいるけれど、投資は無理やり本を読まなくて良いというのが私の持論。
それよりはちゃんと自分の買ってる企業について真剣に深堀りしたほうが良い。
最初に「良書を」5冊~10冊読んで、その後はひたすら勉強あるのみ。
まぁ、最初にこの5冊~10冊を読まないやつがいきなり投資をやって死んでも自業自得だと思いますが。
今回のイチオシ本1 入門者を脱出して初級者になった人向け
1650円(825円還元)大和証券アナリストで、日経ヴェリタス人気アナリストランキング・クオンツ部門で長く一位を取ってきた著者の投資指標本。
短期中期長期の目的に応じて、指標の使い方、考え方、組合せ方を教えてくれる。
代表的な株価指標はこの本で網羅しているので、一通り読んでみるのは悪くない。
単なる定義の紹介ではなくて、それぞれの指標をどういう意図を持って使うか、業界別の数値の見方等がとても平易に解説されている。健康診断の見方のよう。
正直このあたりはみんないちいち説明するの面倒くさいから誰も丁寧に教えてくれない。この本読んで理解しておいてほしい。
タイトルどおり株価指標に関して丁寧に説明している。低PBRや低PBRを中心とした、長期でのバリュー投資向け。
爆発的に資産を伸ばす手法ではなく、無難かつ保守的な銘柄を保有して長期で割安が是正されるのを待つスタイル。
基礎固めに特化しており、これだけで爆勝ちはできるようにならないが、これがベースにはなる。
類書はたくさんあるのであえてこの本にこだわらなくても良いが、
この本が他の類書と比べてとても優れていると思うのは、「複数の指標を組み合わせて使うこと」をちゃんと教えてくれるところ。
入門編を越えて初心者の仲間入りをした人がやらかしがちなのが「1つの指標」だけで戦うこと。
Twitterを見てみればわかるが、ガチでPERとかPBRとかしか知らないという人は結構いるし何よりも「1つの指標」だけで戦う人は結構多い。
あえていうと「配当」または「総合利回り」だけに絞るならまだいいが、PERだけで戦う人はまじで危ないので
まずは自分の性格に合わせて2つか3つの指標を組み合わせてほしいのだが、その方法を教えてくれるのでとても応用が効く。
ちなみにこの本の最終章で語られるFスコア戦略は、9つの指標でチェックしている。そのスコアが高いものを評価するという方向だ。
www.nam.co.jp
これは初心者にはハードルが高いだろうが、最初はここはとりあえず目を通しておいてしばらくしてからExcelでこれを使いこなせるようになるとよいだろう。
楽天証券の契約者であれば、楽天RSSを使えばFスコアを計算するための数値は全部自動で取ってこれるので最初からFスコア戦略を実施できる。
今回のイチオシ本2
¥629 :315ポイント(50%)くっそ安いのだが、値段からしたら考えられないくらい価値が高い本。
まずタイトルの通り「失敗する投資のタイプ」が列挙されてます。
1:全額勝負をしてしまう投資家
2:気づかずに危ない銘柄を買う人
3:自社株を貯金感覚で買う人
4:損切りができない全勝主義の人
5:慣れていない手法で勝負する投資家
実はこの内容は全体の1/5くらいです。ここらへんまでのやってはいけないこと、はよほどアホでなければ本で教えてもらわなくても頭で考えて避けることができるでしょう。
でもこの本で本当に価値があるのはここから先!
「頭で理解できてても避けにくいこと」を指摘して、それだけでなく「その代わりにどうすればよいか」を教えることで上書きしてくれます。
とにかくこれでもかと「無知によるリスク」を避ける方法を教えてくれるのですが投資ってもともと人生論につながるところがあるので、「リスクを知ってそれを避ける」ための人生訓として読むのも面白いです。
やすいこともあって、この本未読の人は絶対に買っても損はしないです。まずは買って読んでみるよろし。
今回のイチオシ本3
¥1,833 :917ポイント(50%)日本大企業の業界別マーケットシェアや動向をざっくり把握するのに重宝する。投資を始めた人はかならず最初にこの本を買っておくと良い。
いきなり四季報を読むよりは絶対にこっちを先に読んだ方が良いということは力説しておきたい。
コミュニケーションツールとしてもとても便利。
例えばアパレル業界が好きな人や食品業界が好きな人は、この本を読んで、類似の企業がどのくらいの規模なのか知っておくと良い。
これにサラッとでいいから目を通した後でイオンにいったり、大阪や東京に足を運ぶとそれだけで楽しめる。
お出かけの楽しみを増すというだけでも価値が高い。
今回のイチオシ本4
4096円(2000円還元)今現在でも毎日のように情報発信を続けているシーゲル教授の本。簡単に言えば「長期投資」「配当再投資」の重要性を説いているのですがなぜこの2つが強いのかを理論的に説明してくれます。そのため、この本を読んでおくと、暴落時にめちゃくちゃ強くなります。
特に米国株投資をしている日本人はほぼ間違いなくこの本読んでるので、コミュニケーションツールとして何を書いてるのかは読んでおいたほうが良いと思います。
なお、シーゲル教授は長期投資の重要性を強調しつつも、毎週のように投資に関する発信を続けています。ここ最近のシーゲル教授の発言はこちらで追いかけることができる。
cse.google.co.jp
見れば分かる通り、相場の見通しという面ではシーゲル教授ですら万能ではありません。だからこそ逆説的に長期投資及び配当再投資が重要になりますね。
後は、50%offだけで人を選ぶ本なので、自分が興味がある本だけを選んで読むよろし。
読み物
¥1,940 :970ポイント(50%)還元必須クラスの本。ぶっちゃけ2010年から圧倒的に伸びているのはほぼ半導体関連であり半導体について理解しているとしていないでは投資に大きな差が出る。
¥4,312 :2156ポイント(50%)
この前気軽に紹介したらなぜかやたらバズってびっくりした。多分はてブ民はないように興味があったわけじゃなくて最終兵器彼女のパロディに興味を惹かれただけだと思うけどね。
www.tyoshiki.com
ちなみに、ちゃんと動画による解説もあるので、まずこちらを見て面白いなと思ったら読むと良いと思う。
www.youtube.com
どっちかというとこっちの本のほうがおすすめなんですけれど、こっちは最低限の前提知識は必要です。
¥5,174 :2587ポイント(50%)興味ある人がいたら、こっちも動画の内容を紹介しようかな?
¥1,650 :825ポイント(50%)
正直中国関連の本は何を読めば良いのかよくわかってない。とりあえずこの本は評判良さそうだからチェックしてみたい。
アジアの経済安全保障 新しいパワーゲームの構図
3000円(1500円還元)相手に対する脅威認識から始まる安全保障の措置が逆に相手の脅威となり
際限のない軍拡競争を招いてしまうことを「安全保障のジレンマ」という。
経済安保の諸政策も取り組み自体が新たなリスクを生じさせるリスクがある。
このような均衡状態で、アメリカと中国双方への依存度が高い日本が
どのように経済安全保障を実現するか、ということを論じる本だったのだが…
トランプが既存の枠組みを木っ端微塵に破壊してしまった。
トランプの対中政策にもっとも強い影響を与える存在として有名なナヴァロ氏の本。
基本的にトランプはこのナヴァロの方針にそって動いていると言われている。
私が完読できなかったので特におすすめしませんが読みたい人はどうぞ。
¥4,800 :2400ポイント(50%)
マニアック本
通貨というのが国家の枠組みの中で生まれたシステムであることを歴史に沿って説明している書籍。間違いなくテーマは面白いとは思うのだが、
以前に図書館で借りたときは挫折したので他の人にもおすすめしにくい・・・。
2695円(1350円還元)
日本のバブル崩壊時に何が起こったかを時系列で概ね把握できる。
www.nicovideo.jp
予習として先にこちらでなにが起きたのかを踏まえておいた方が良い。
そのうえで「金融の観点で」なにが起きたのかを理解しておくと面白い。
ただ、それでも多少の前提知識は必要になる。
最低でも日銀金融政策決定会合の解説をニュースでみてわかるレベルは必要。
4851円(2426円還元)
ガチの経済理論の本なので読みたい人はどうぞ的な。
バブルは毎回仕組みが違っており、「繰り返さないが韻を踏む」と言われる。
同じものがバブルになることは少ないのだが、構造は結構にている。
面白いことにだいたいバブルが起きるのは経済が絶好調のときではない。
むしろ逆で、既存の仕組みが袋小路的なところに陥り停滞している時場合が多く
その時に何らかのレジームチェンジをもたらす(と想起させるもの)がバブルを引き起こしがちだ。
ただこういうフワッとした表現ではなくちゃんと数式で理詰めでバブルを分析している。