頭の上にミカンをのせる

もうマンガの感想だけでいい気がしてきた

結婚相談所はあくまでマッチングに責任を負うお仕事「運命など存在しないので」 

※「全話」無料になってたので読んだ

yanmaga.jp


結婚相談所は人材紹介と違って「会費」ビジネスになっている。

そのため「成約しない状態で希望を持ったままお金を垂れ流し続けてもらう」のが一番儲かる。

そんな中、「成約させる」ことに真剣に取り組んでる結婚アドバイザーの男がいて

主人公である新入社員の女性が、その男を見ながらいろいろ学んでいくというスタイルの話。








「ガクサン」や「Shrink」と同様、男が説明して女がへーって聞き役になる構図なので、嫌いな人は嫌いかもしれませんね。



「女性の先輩」が男性社員に説明する作品もあるんだけどまだそこまで多くない印象があります。



「仕事の実情暴露系YouTuber」 と同じノリで読めばいいのかな?

結婚相談所はマッチングアプリと違って、高望みしすぎてるやつの申込みはブロックされる

みたいな話もちゃんと説明していく。



ネット上で男叩きしてる婚活垢の成り立ちも説明していく



「恋愛のつもりで結婚するとたいていがモラハラ夫に当たる」という話は面白かった


うまく行かない人に共通するのは

「信頼関係を築くべき相手」のハズなのに試そうとしていることです。

その背景には、自分が本来価値ある人間であるというおごりがあり

同時に「自分は本当はそんなに価値がある人間じゃないのではないか」という不安があります。

だから奢るか、奢ってもらえるかという偏った物差しで

相手を試し、自分の不安や承認欲求を満たすことばかり考えている。




面白いような気はする。



それはそれとして、マンガのデータって信用できないからいちいち調べるんだよね・・・

どれとは言わんけど前退職代行が主役のマンガですごいインチキな数字を書かれてから全く信用してない。



さて、結婚相談書の平均成約率は10%とのことですが実際はどうなんでしょう。



というわけでIBJが毎年「成婚白書」というのを出してくれています。
https://www.ibjapan.jp/information/wp-content/uploads/2025/04/2024IBJseikon_hakusyo.pdf



男性は35歳、女性は30歳になると成婚率が下がっていく

まずは「退会者の中での」成約率。

データからわかる傾向
男性のピークは30代前半: 男性は30代前半が最も高く、約2人に1人が成婚しています。年収等の社会的基盤が整い始める時期であり、全年代の女性から選ばれやすいためです。

女性は20代が最も高い: 女性は年齢が上がるにつれて緩やかに成婚率が下がる傾向にあり、特に35歳を過ぎると数値が大きく変動します。

40代以降の差: 40代以降は、男性の方が成婚率が高い数値になっています。これは、男性が年下の女性と成婚するケースが多いためと考えられます。


ちなみに、成約した後でも結婚に至る前に破断となるケースはかなり多い。






平均すると1年続けるか、50件申し込んでダメそうだと心が折れて退会する

www.1rankue.com


ただし40歳以上の男性は本気度が高いためずっと続けるし、申込み回数も非常に多くなる


「成婚率」の数字を見る時の注意点

相談所の広告で「成婚率60%!」といった数字を見かけることがありますが、これは計算方法(からくり)による違いが大きいです。

分母が「全退会者」の場合: 「成婚退会者 ÷ 全退会者」で計算。辞める人のうち何割が結婚したかを示すため、数値が高くなりやすい(30〜50%程度)。

分母が「全会員数」の場合: 「成婚退会者 ÷ 在籍会員数」で計算。活動中全員を分母にするため、数値は低めに出る(10〜20%程度)。

日本の平均的な婚姻率(一般の独身者が1年以内に結婚する確率)は数%程度と言われているため
結婚相談所の20〜40%という数字は、「本気で結婚したい人」が集まる場所としては非常に高い確率と言えます。


3. 成婚しやすさの指標
成婚率以外に、IBJでは「100%を平均」とした成婚しやすさという指標も出しています。

・20代〜30代前半: 平均の150%〜170%と、非常に決まりやすい。

・40代後半以降: 平均の40〜60%と、平均より努力が必要になる。



結婚相談所によって成婚率はかなり変わってくる

① 分母が「全会員数」の場合(目安:10〜20%台)
特徴: 「今現在活動している人のうち、何人が決まったか」を指します。

採用している主な会社: パートナーエージェント、ゼクシィ縁結びエージェント

www.p-a.jp

zexy-en-soudan.net

ポイント: 数値は低く見えますが、入会したばかりの人や休会中の人も分母に含まれるため、実態としては非常に誠実な数字と言えます。


② 分母が「全退会者」の場合(目安:40〜50%台)
特徴: 「やめた人のうち、結婚が決まってやめた人は何人か」を指します。

採用している主な会社: ツヴァイ、フィオーレ(および以前回答したIBJ)

ポイント: 挫折してやめた人と、成功してやめた人を比較するため「その相談所で活動を終える時に結婚できている確率」をイメージしやすい数字です。


3. その他の大手(オーネット、サンマリエなど)
一部の大手では、あえて「率(%)」を公表せず「人数」のみを実績としている場合があります。
オーネット成婚数: 4,320人(2023年実績)

方針: 算出方法が各社で異なるため、誤解を招かないよう「率」ではなく「成婚した人数」の公表に留めています。(出典:オーネット公式)

サンマリエ 1年以内成婚率: 76.0%

算出方法: 「1年以内に成婚した人数 ÷ 全成婚者数」という独自の計算式を用いることがあります。これは「成婚した人のうち、どれくらい早く決まったか」を示す指標であり、入会者が結婚できる確率とは別物である点に注意が必要です。





結婚相談所は人材紹介と違って会費中心のビジネスだから「成約しない状態で希望を持ったままお金を垂れ流し続けてもらう」のが一番儲かる、というのは正しいか?

ビジネスモデルの構造だけを見ると、ご指摘の通り「長く在籍してもらうこと」にインセンティブが働く仕組みがあります。

1️⃣ストック型収益の安定性: 月会費は、相談所にとって「安定収益(ストック)」です。成婚退会されると月会費も成婚料(ショット収益)も入らなくなるため、経営的には「手のかからない会員が長く在籍し続ける」のが最も低コストで利益率が高い状態になります。


2️⃣成婚料のない「データマッチング型」の存在: 一部の格安相談所や大手データマッチング型では、「成婚料が0円」の設定です。この場合、成婚を後押しする強い経済的動機が運営側にないため、結果として「会費を払い続けてもらうこと」が唯一の収益源になります。


3️⃣希望の維持(ドリームキラーの回避): 厳しい現実(年齢やスペックによるマッチングの難しさ)を伝えすぎると退会されてしまうため、あえて期待を持たせ続け、月会費を維持しようとする心理が担当者に働く可能性は否定できません。



一方で、現代の結婚相談所が「成婚させない」戦略をとると、ビジネスとして破綻する要因も多々あります。

1️⃣「成婚料」という強力な成功報酬: 仲人型の相談所では、成婚料として20万円〜30万円ほどの設定が一般的です。これは月会費(1〜2万円)の1〜2年分に相当します。運営側からすれば「2年もだらだら在籍してもらう」より「数ヶ月で成婚させて、次の方に入会してもらう」方が資金効率(回転率)が圧倒的に良いのです。


2️⃣実績(成婚率)が最大の集客ツール: 今のユーザーはSNSや口コミサイトで徹底的に比較します。「あそこは決まらない」という評判が立てば新規入会者が激減します。人材紹介と同様に、「実績(内定・成婚)」こそが最強の広告であり、成婚させないことは長期的な首を絞める行為になります。


3️⃣成婚退会者の「紹介」による集客: 結婚相談所の新規入会者の一定数は、成婚退会した友人・親族からの紹介です。成婚させることが、次の顧客を連れてくる「良質なサイクル」を生みます。



以上の事から、多くの優良な相談所においては「成婚料で稼ぎ、実績で新規を呼ぶ」方が効率が良いため、早期成婚を目指すインセンティブの方が強く働いていると言えます。



結婚相談所によっては、さっさと成約させたほうが儲かるようになってる

っていうかIBJさん、めちゃくちゃ金とるね・・・こりゃ儲かるわけだわ。




おまけ:IBJの分析

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