前置き 地震の時は寄付が一番だけどあえて送るとしたらこの7品目かな?
当日はブルーシートの需要が高かったそうですが、それ以外だと
この7品目が優先度高いというのは多分イツでも変わらないと思います。
http://ameblo.jp/so-takashima/day-20160418.html
4月18日時点では福岡市が提供をお願いしているのは
①ウェットティッシュ
②栄養補助食品(すぐ食べられるカロリーメイトやウィダーinゼリーなど)
③ペットボトルの水(未開封でもちろん賞味期限内)
④トイレットペーパー
⑤おむつ(子供用、大人用)
⑥タオル(未使用、未開封のみ)
⑦生理用品
4月20日段階では受け入れ品目が2品に減少し、
4月22日段階では受け入れが停止なのかな?
http://ameblo.jp/so-takashima/entry-12152282514.html
とりあえず次回災害があった時はこれを送ればいいし、
自分たちもまずこういったものを確保しておけば良いんじゃなかな。
こういうのを知ってたら、その上でなお千羽鶴がーって問題にはならないと思うけどどうかなぁ。
災害時ごとに繰り返す「千羽鶴」問題
被災者の「千羽鶴はいらない」に激怒する人達 - Togetterまとめ
この話、いろんな論点があります。
「#いらなかったものリストは熊本のひとじゃなくて東日本大震災や阪神大震災の被災者が書いている」「千羽鶴だけが問題なんじゃなくて指定されたもの以外は迷惑」「何度地震が起きても情報や知恵が蓄積されない問題」「情報まとめサイトや情報発信はどうなっているのか」「現地情報が伝わってないマスコミ仕事しろ」「便乗して煽ってる2ちゃんまとめサイト滅びろ」「善意の暴走の怖さ」「愉快犯や似非ナショナリズムの醜さ」「東京の時にも問題になった」「平和や正義といった概念は思考停止を招きやすい」「バカッター問題」etcetc……。
しかしこの手の話に焦点を絞らずに論点全てに首を突っ込もうとしてもきりがない。*1自分が何の論点について語るかはっきりさせなくては行けない。
「被災地いらなかった物リストとかって、わざわざ作る必要あるのかな」←この20年間災害が起きるたびに散々報じられてきて、前提として広く共有されてると思ってたからこれ見てびっくり
こういう話、正直興味ないわけじゃないのだけれど、今回は触れません。私が今回気にしているのは「千羽鶴の起源」と「災害時に千羽鶴を送りたがるのはいつから始まったか」です。おk?
千羽鶴の起源について
Wikipediaによると
千羽鶴 - Wikipedia
【折り紙×折り方×簡単】 | 千羽鶴の意味・由来
広島市への原子爆弾投下で被爆し、原爆症で死亡した佐々木禎子が自らの延命を祈って作ったことから、平和のシンボルにもなっている。
とありますが、下記の記事にあるようにこれは起源ではなく象徴的な例というべきでしょう。
そもそも佐々木禎子さんがこういうことをやろうとしたのは、それに類する俗説が既にあったと思われます。
室町時代から折り鶴の文化は存在し、その中には他にもそのような例があったのかもしれませんね。
鶴は縁起のいい鳥で「鶴は千年、亀は万年」(つるはせんねん、かめはまんねん)と言われ、長寿の象徴といわれ、鶴を折るたび寿命が延びる、と考えられています。
しょほしょぼ : 被災地への千羽鶴は「有り難迷惑?」1 千羽鶴の由来[追記あり]
「山本周五郎作品年表」によると初出は昭和22年(1947年)3月になっていました。
一方、ウィキペディアの「佐々木 禎子」によると折り始めたのが昭和30年(1955年)ですから、「千羽鶴」自体はそれ以前にあることは間違いない
災害の時に千羽鶴を送ろうとする流れはどこから生まれてしまったのか?
自分の記憶の中ではこれが一番初めに印象に残りました。
全文表示 | 「ハイチに千羽鶴贈ろう」 被災者喜ぶのか、迷惑なのか : J-CASTニュース
そしてこの時大いに批判されたと思います。文化の違うハイチに自国の文化が当然通じると思っている主催者の頭の悪さもあいまって「何を考えてるんだ」という反応が強かったはずです。
でも、この千羽鶴運動、数カ所で同時多発的に起こったんですよね。だから、この発起人が特別変な人だったというわけではないと思います。多分それ以前から千羽鶴や寄せ書きなんかを送りたがる人はいたと思います。というか阪神大震災の時もやはり千羽鶴が送られてくるというのは有ったそうです。
東日本大震災でもやはり同じように千羽鶴を送ろうとするケースがあったし、今回もそう。
なんで毎回繰り返しこれが起こるんでしょう?
なんで彼ら彼女らはなにはなくとも千羽鶴を送りたがるんだろう?その気持はどこから来るの?
事態が落ち着いた後に千羽鶴を送るという行為は良いと思うのです。こんな感じで。
[http://www.geocities.jp/origami_kobe/kf-senbazuru.htm
しかし災害直後に千羽鶴を送りたがるのはやっぱり迷惑ですよね。
で、別に大多数の人はそれを想像する能力が全く無いほど愚かではないいんじゃないかと。少なくとも「役に立たない」とか「現金や食料・衣類のほうが役に立つ」「そのまま送ったら迷惑」ということがわかっていても、それでも千羽鶴を送りたいという気持ちの人がいる、ということは理解しなくてはいけない。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1360218538
完成させたのはいいのですが、どこにどうしたらいいのか分かりかねております。
現金や食料、衣類のように被災地に送ったところで、生活の役にたつわけではないので…
この質問者は、賢い人だと思います。それでも「千羽鶴」を送りたいと思っちゃうみたいなんですよね。それってなんでなんでしょうかね?
多分ですけど「直接お金や物資を送ることに抵抗がある」とかなんかあると思うんですよね。日本人は「寄付」そのものに抵抗がある、とかそういう話もあるのかもしれません。
遠くの地にいる人に対しては、その悲惨さとかがよくわからないから「平和を祈る」みたいな漠然とした気持ちになる。そういう気持ちを表現する。その表現として「千羽鶴」くらいしか教えられてない人が多いんじゃないかなと。
とにかく「千羽鶴を送りたがる奴はバカ」で切り捨てるだけじゃなくて、分かった上でそれでも千羽鶴を送りたいと思う人達の気持ちをある程度聞いた上で、それでもやめようって話をしないといつまでもこの話は蒸し返しに成るんじゃないかなあ。
私も迷惑だと思うけど、千羽鶴を送りたがる人の気持を踏みにじる必要はないよね……
今後も災害は起こりうるのだから、小学生くらいからちゃんと教育しないと駄目だと思う
これについても、「迷惑だからやめろ」という言い方ではなく、「何が今一番必要か」がはっきりしていれば、千羽鶴は後回しに成ると思います。多分、真っ先に千羽鶴を優先したがる人たちの気持ちは、学校教育あたりから始まってる気がするので、このあたりはちゃんと教育サれるべきじゃないかなと思いますね。
特に、子供や主婦の方々など、「何かしたいけど物や金銭を送ることはハードルが高い」と思ってる人々の存在は無視できないかと思う多分そういう人たちが真っ先に思いついてしまうのがこの(自分たちは)「金がかからない」「子供でもできる」「簡単にできる」千羽鶴や寄せ書きなのではないかと思う。
被災地への千羽鶴や寄せ書きの支援に対して被災地の人たちは「いらない」とか言ってますが
そういうものしか届けられない小学生?とかの気持ちを踏みにじってるようにしか思えない
被災者への想像力が足りないのは事実だけれど、分かってない人に分かってないことを責めても仕方ない。わからないなら教えてあげないといけないのでしょう。
全文表示 | 「千羽鶴・古着・生鮮食品は要りません」 被災地が困る「ありがた迷惑」な物とは : J-CASTニュース
後はマスコミはマジで、災害の時くらいは被災者が何を求めているのかといったように、視聴者に「被災者のために何をすべきか」という情報を流して欲しいかな。
とにかく大事なのは被災地の人々がギリギリの状況で余裕がなく、助けを求めていることを考える。
俺たち平民は、貴族様のあなたに共感してほしんじゃないんです。「助けて欲しい」それだけです。
共感とか気持ちとかが無駄とは言わないけれど、まず助けになることをしましょう。