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Landreaall30巻 30巻にしてはじめて「ランドリオール」の言葉の意味が!

評価★★★★★(個人的評価★★★★★)

中世ファンタジーを題材にしたマンガ作品の中では最高クラスに面白いなと思ってます。

3巻まではあくまでイントロでありあまり盛り上がらず、さらにファンタジー特有の約束事や特殊な用語・概念などを理解する必要があるため、本気で面白くなるまで結構辛い作品ですが、ちゃんと読んでいくとべらぼうに面白くなります。

オススメマンガまとめでたくさん作品を挙げているのにこの作品に触れてないマンガ読みは基本的に信用出来ないと言ってもいい(横暴)


この作品はめちゃくちゃ登場人物が多く、群像劇的に「歴史」を描いているので語るのが難しいですが、すげえ大雑把に言うと「自由人」であり「傭兵の息子」として生きてきた主人公が、恋や友情を通じて「騎士」となり、そして「王」となっていくであろう物語です。グイン・サーガ」のような大河ドラマが好きな人にはもうたまらなく面白いです。


この作品の舞台は王とそれに忠誠を尽くす騎士によって成り立つ「アトルニア」という国家。この国の中心を為す騎士像はとても魅力的です。また、魔法(天恵)も呪いもある世界であり、世界観が実に細部までそして広くまで設定されています。てんこ盛り。


「アトルニア」では、上で述べたように王が絶対であり、それに騎士が忠誠を誓うという強固な関係で出来上がっていました。しかし前王が狂い、それによって国が荒廃したため、騎士階層によるクーデターが起きて王は斃れます。その後しばらくのあいだ王位不在となり、一時的に議会制を敷きながら次期王位を選ぼうとする間、極めて不安定な状態になっていました。狂王によって王という存在の絶対性がゆらぎ、王と騎士の間の関係性も崩れ、そんななか、国体はどうあるべきか、王とは何か、騎士は何を持って騎士たるのか、そういうことが問われます。


私は以前からブログで、歴史にはそんなに詳しくないけど、百年戦争名誉革命フランス革命など、ピンポイントで好きな歴史があると言ってきましたがまさにそのあたりのドラマの要素が凝縮されている感じです。歴史の境目、つまり「革命」の時代を主人公が渡り歩き、大人たちや学友たちに囲まれながら、上のような流れを体験していくわけですね。


緻密に設計された中世ヨーロッパ風のファンタジー世界で、歴史を踏まえた上で描かれている「大河ドラマ」。こんなん、絶対面白くないはずがないやん? 


この作品、読むのに必要なカロリーは高めです。一回さらっと読んだだけでわかるようなお手軽作品では無いと思います。 お手軽なマンガを求めてる人向きではなく、読み始めるときは心してよむ必要があります。それでも、ある程度読み進めていくと、10巻くらいからは面白くてよむの止まらなくなるはずです。



私のブログ読者さんなら絶対に後悔しないと思うので、頼むから読んでみてほしい。kindle unlimited登録者なら4巻まで無料で読めます

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という話はもう今更なのですが。(この作品を好きそうな人は、すでにこの作品に行き着いてとっくに読んでるはず)



30巻になって大きな節目を迎えたので、この作品好きな人と分かち合いたい。


長く苦しかった「クレッサール」編がようやく終了!ついに革命は終わり「ランドリオール」が開始する

長かったクレッサール編が29巻で一区切りをつけ、「騎士と王女の恋」の物語もいよいよ終わり。本当に面白かった。 もうホントに語りたいことがやまほどあるよこの作品。



そして、ついに「ランドリオール」が始まります。

あとルニア建国より421年。我、ランドロット候ファオランが即位し、格例にもとづき、暦に玉号を定める。人の力で国が癒され、再興かなったことをたたえ、さらなる繁栄へ継ぐ意を込め、
ここに、ランドリオール元年を宣言する

そうなんです。

この作品、今まで作品内で「ランドリオール」って言葉が出てきたことがない。30巻にしてはじめてこの単語が登場しました。感慨深いなぁ……。


ランドリオールについてはもっともっとガッツリ語りたいよおおおおおアビャアアアアア!!!