私は男ですが、metoo的に過去の職場であったセクハラの話をブログで書いてみたところ「それどこの昭和?」「そんな職場にしか就職できないお前が哀れ」みたいにめっちゃマウントしてくるコメントがあって笑いました。珍しいのだと「そういうのが好きな女の人だっているのに、女というだけで嫌がってると思われるのは可哀想ですね」みたいなコメントも(一理あるけど、それって本人が自分から宣言しない限り、男の側は控えたほうが良くない?そこまで読み取って対応するのを男に求めるのはちょっとむずかしいかなあと)
みんながそうというわけじゃなく一部の人達だけで良かったけど、やっぱりこういうコメント見ちゃうとちょっとげんなりするなぁと。「ノットオールメン」的なコメントって*1問題点はあるなというのは自分が受けてみてよくわかる。*2
私は男で、しかも被害者として誰かを告発したわけでもない。それでもこうだったので、まして、被害者として告発を行った女性に対する風当たりはきつかろうなぁと思った。まぁ、だからこそ、なにか問題があった時に、気軽に当事者に「これもmetooして欲しい」みたいに言うのはどうかと思ってしまうし、今の時点では逆風が強いのでうかつなパフォーマンスも危険だなと思う。
とにかく今って「告発」の制度にかなり不備があって、告発に成功したら一撃で相手を社会的に殺せるという凶悪な攻撃力を持っているがゆえに、まともな人は冤罪が怖いから近寄りたくなくなるし、女の人も告発した後の風当たりが強かったりコストが高すぎて躊躇してしまう、組織も守ってくれない可能性が高い、ということで「セクハラやる側の人間にとって実に都合の良い状況」になっている。この状況で、さらにその偏りを加速するmetooは当然抵抗が強かろうと思う。(アメリカはもともと裁判が多いし、metooの発端もちゃんと刑事告訴からスタートしてる)
やっぱり、流れとして「立法」で対応していくべきところだと思う。metoo運動は、個別の告発を支援しつつもそっちの方向に進んで欲しいかなと。
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実践の中のジェンダー-法システムの社会学的記述 | ||||
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