2回目でバリュー投資の資産価値の計算の話をしました。
ここまで意識してほしいのはバリュー投資では、その期だけの業績ではなく「BS(貸借対照表)」と「過去数年分の業績推移」を重視しているということです。
枝葉ではありますが、ここだけでボリュームが大きくなってしまうので、BSの話と四季報の部分だけ記事を分けて先に書きます。
- BSを見ることが嫌なら株式投資は諦めてETF投資にしたほうが良い
- BSを見るといっても、投資するだけならそんなに難しいことは要求されないから大丈夫
- おまけ1:初心者のための、画像一枚でわかる四季報の読み方
- おまけ2:バリュー株投資とテンバガー銘柄探しは実はつながっている
- まとめ ETF投資 → 企業価値の算定が一通り終わった後からようやく「テクニカル」「需給」について考えるという順番を絶対に間違えないで
BSを見ることが嫌なら株式投資は諦めてETF投資にしたほうが良い
日本の投資家はとにかく3か月ごとに発表される決算短信、特にPL(損益計算書)の数字だけ見て売買しているといわれがちです。
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バリュー投資でももちろんPLは見るのですが、それ以上にBSを見て、企業価値そのもの(資産価値+収益力)を見極めようとするものだと理解してください。
ということで。
①今まで毎日株価やチャートをチェックされていた人
②PERとPBR、ROEくらいしか知らない人
③業績と言えばかぶたんの決算速報しか見てなかった人
などは、次の(3/3)に進む前にBSを通じて、自分が投資しようとしている企業だけでもBSやCFをチェックしてみてください。
BSを見るといっても、投資するだけならそんなに難しいことは要求されないから大丈夫
とはいえ、バリュー投資をやるだけなら、そんなに難しいことは要求されていません。
会計士のように細かく理解する必要はありません。慣れてきたら、ものすごい単純作業なので1企業あたり5分もかからないでしょう。
とにかく、BSを読むことは絶対に避けないように。それが嫌なら、1回目で述べたように「ETF投資」をやったほうが安全です。
最近は大手町のランダムウォーカーさんが毎週開催されている「会計クイズ」のように、
初心者にも分かり易くBSを見ることの重要性やそこから何が分かるのか、を教える取り組みが始まっています。
是非こちらも参考にしてください。
おまけ1:初心者のための、画像一枚でわかる四季報の読み方
たーちゃんさんはセミナー中で、らうさんの「四季報読み」のポイント解説を絶賛されていました。
実際に投資することを決めた企業に関してはできればBSを読んでほしいと思いますが、
一つ一つ読んでいくのは大変なので、スクリーニング段階でざっと読んでいくときにはこちらのツイートの情報を参考にするのも良いと思います。
四季報はココを見る pic.twitter.com/ZwoLrR8Uyw
— らう (@rau2rau2) 2018年9月16日
四季報はココを見る2(グロース株編)
— らう (@rau2rau2) 2019年2月10日
・前回のはバリュー株編でしたが、昨今の世界情勢の変化を受け内需(グロース株編)をつくってみました~(四季報の見方の観点を共有する為の一例であり、当銘柄を推奨するものではありません。2/12(火)決算発表予定であり注意) pic.twitter.com/W74t8Ccr1A
一般的なお話です~事業価値を算出するの項を参照ください。
— らう (@rau2rau2) 2018年9月16日
株式の期待利回りを6%、実効税率を40%(今は軽減税率なのでもっと軽いですが)でみてる場合、下記のサイトの通りですhttps://t.co/LRMPZPa4Zn
ここにちょっとだけですが・・補足説明を追記しました(><)https://t.co/CWY7FN87h2
— らう (@rau2rau2) 2018年9月17日
あえていうと、「ヤマダコーポレーション」はシクリカル銘柄であるため、理想を言えばシクリカルでない銘柄で同等の条件を満たすものを見つけたい、というお話をされていました。
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おまけ2:バリュー株投資とテンバガー銘柄探しは実はつながっている
バリュー投資における「収益力評価」に基づいたスクリーニングの基本がちゃんと理解できていれば、応用して5倍~10倍化する株を探すことが可能になります。
ただし、これは先に資産評価がしっかりできたり、上の四季報の読み方などについて原理を理解して収益力評価ができるという段階をちゃんとクリアしてからになります。
割安な会社や業種を、特に不況の時にしっかり見ておくことで、景気が回復するときにその会社の株価が10倍になる。
そして、割安であることを知っているからずっと持ち続けられる。
たーちゃんさんは今までに少なくとも3度テンバガー銘柄を引き当てることに成功しています。(アークランド、米金鉱株、アイフル)
これは結果論ですが、実際テンバガー銘柄を見つけるだけじゃなくそれを底で買って持ち続けられるのはバリュー株投資家なんですね。
50倍化した「日本ライフライン」を持ち続けていたえんおさんや、「リロホールディングス」一銘柄だけで億トレになった投資家さんの話とかは読みごたえがあります。
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欲張っていきなりこちらの条件の株を探さないようにして欲しいと思いますね。
まとめ ETF投資 → 企業価値の算定が一通り終わった後からようやく「テクニカル」「需給」について考えるという順番を絶対に間違えないで
ここまで理解した上でようやく最後に「市場」の話になります。
チャートやテクニカル、出来高といったテクニックの部分はこうした基礎ができた上でようやく見ていくものです。市販の株の教科書などは、ここまでの基礎固めの部分を軽視しがちなものが多いので、是非(1/3)(2/3)をよくよく確認した上で先に進んでください。特に1だけは絶対に読んでほしい。
長く続けていくのであれば、絶対にこれらの基礎を学ぶことは無駄にならない。逆に、学ぶ順番を間違えると悲惨なことになります。これは、数学を勉強する前に算数を勉強しないと詰むっていうくらいの話です。
統計では、日本の個人投資家は細かい勉強を嫌っていきなり「チャート」を見て、しかも「逆張り」をするのが大好きなんだそうです。その結果、チャートだけ見てればいいFXに流れたり、死亡率が一番高い「話題になってる銘柄」に乗ろうとします。チャートは競争が激しいから、その前段階として、基礎をしっかり身に着けておくとそれだけで差別化できると思います。
株は優位性のゲームなので、優位性がない人はただのカモです。バフェットのこの名言をよくよく理解して、自分なりの武器を作ることを考えてください。
ポーカーをやり始めて20分たっても、まだ誰がカモかわからない人は、自分がカモなのだ。
私が最初に読むべき本として最もお勧めしたいのは「エナフンさん」の本です
私は株を始める人が、最初にこの本に出会える確率がもっと増えてほしいなと思っています
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enafun.blog21.fc2.com
ameblo.jp
奥山さんはブログを書かれているので、いきなり本を買う前に、まず内容を確認されるとよいでしょう。
それではあらためてその3をどうぞ。
www.tyoshiki.com
蛇足 金融系のアフィリエイト申請をすべて却下されてアフィリエイトできないので私怨こめて本音を書きますが(笑)
まずエナフンさんの本やブログ記事を読むのですら面倒くさいという人には私は株式投資は絶対にお勧めしません。そういう人はETF投資やウェルスナビなどの自動で資産運用してくれるやればいいと思う。そっち方向ならアフィリエイトサイトが手取り足取り懇切丁寧に教えてくれます。まぁあれ自動化することで手数料ちょっと安いだけの投信なので私なら絶対にお勧めしませんけど。日本人AIって言葉に弱すぎんよー。なので、逆に真剣に株式投資をやろうと考えてる人は、ウェルスナビやテオっていうサービスを紹介してるブログは読まないことをお勧めします。
資産運用に関しては、アフィリエイトが盛んで検索情報汚染が激しいです。そういった情報にやられないためにも、皆さんにはネットで情報をする前に昔から読まれている投資の名著・古典をまずよんだりところから始めてほしいと切に思います。セミナーはセミナーで怪しいものが多いので、私としてはこうやって本当に役立つ話をしてくれてる話を紹介していきたいなとは思ってます。<おまけ>ここまで見てくれた人に、私が今投資してる銘柄を一つ紹介しておきます。JTの子会社にして、「業績絶不調」なこの会社の今現在の株価は2344円です。(私が買ったのは2245円)。それでもこの会社の株を買って半年間は持ち続けるつもりです。3000円は確実に超えてくると期待しています。理由はもちろん、お分かりですね!