「狂ってるよ 貴様ら」
「ふうん 君らが狂気を口にするかね?第13課局長」
「ああそうだ おまえ達はまともじゃない」
「ありがたいことに私の狂気は君達の神が保証してくれるというわけだ
よろしい ならばよろしい ならば私も問おう 君らの神の正気は一体どこの誰が保障してくれるのだね?」
- 作者:平野耕太
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2013/06/07
- メディア: Kindle版
読んだ、正直安達さんの記事は読みにくいけど今回は割と同意できるなーと思って読んでたのだけれど……はてブはブーブー言ってる人が多かった。
しっくりこないとかブーブー言うのは全然かまわないんだけど、今回の反応見てて安達さんの記事を「間違い」とか「全然違う」って断言してる人が多くてびっくりする。
そもそも文章ちゃんと読めてなくない?安達さんは長々と書いているが主張はシンプルだ。
多様性を認めるのはコストを支払うということであり、そのコスト負担を軽視すべきではないということだ。ここが主眼である。
コストを度外視して実現できることなどない、それは多様性という理念も例外ではない。なので何でも認められてるわけではなくコストとリターンの兼ね合いによって決まっている、ということを言っている。
個人のミクロな行動選択の話であり、直接社会というマクロにおいて適用できるのか、という疑念はあるが、個々人の選択の傾向は社会と無関係ということはあるまい。
それに対して「反論」があるとすれば、多様性を認めることはコストであり、コストの観点上際限なくは許容できないという主眼を論破しなければならない。
そこで多様性はなぜ重要かをいくら述べるようが反論にはならない。べつにあだちさんは多様性が重要であることを否定してないのだから。
とはいえ反論は難しくはない。コストをリターンの面だけで考慮したら許容できないはずのものでも必要だというものはあるからだ。つまりコストリターンだけの基準で語れるものではないとということを示せれば良い。
ところが、そういう主眼部分に対する反論ではなくなんかずれたところばかり指摘してる割に、相手を間違いだと断言してる人ばっかり目立つ。
人の話をちゃんと読んで理解しようとしてない。安達さんの文章が冗長でわかりにくいという点を差し引いてもひどくない?
特に気になるのが、短絡的に「お前は間違いだ!」と断言するコメントが多いこと。まぁはてブのコメント欄なんていつもこんなもんといえばこんなもんなんですが
ms05b 全然違う!多様性について何もわかっていない。多様性とは価値観の異なる人を迫害しないと言う事。他の人の価値観を受け入れる必要は全くなく、自分とは違う価値観の人が居ると言う事を受け入れる事。
なんでこの人は多様性という言葉について自分の考えこそが正解だと自信満々に断言できるんだろう?ってのが不思議でしょうがない。
自分の「解釈」こそが絶対の正解であり他人と調整する調整する必要などない、という態度の人こそが「真のコミュ障」だと思ってる
数学のように、だれが計算しても同じ答えが導けるようになってるものには「正解」はあると思うんですが
それに比べて言葉が指し示すものって時と場合と立場によってコロコロ変わるものだと私は思ってるんですよ。なので、「多様性」だとか「生産性」って言葉についても、時と場合によって意味なんて変わってく。
だからこそ、会話の際に、特に重要なキーワードとかに関してはその都度定義の確認とかするわけじゃないですか。
なのに、「多様性とは価値観の異なる人を迫害しないと言う事」ということがこの言葉の唯一の正解だと言い切るできるその精神のありようが私にはよく理解できない。
そういう「物事には一つの正解がある」って疑いもしない態度と、多様性は素晴らしいって思える態度、どうやってその人の中で両立できるのかその仕組みが私にはわかりません。
いやほんとに、多様性を主張する人に限ってだいたい自分の考えが正解だと考えて疑わないというケースが多い。
なんかすごい立派な多様性の理念を唱えるのは結構ですけど、あなたそれを実践する気があるんですか?っていうのがすごい疑問に思う人があまりにも多すぎるんじゃないでしょうか。
あなた方は、その単純な理解とか綺麗事を言うコストを全く負担する気がないし、他人に押し付けて自分はそのことに自覚がないんじゃなきですか?って言いたくなる人よく見かける。雑にゾーニングの主張をしてる人とかその典型例だけど。
多様性って言葉の定義を立派に飾り立てる遊びだけやってる人よりは、まだ何かを実現することを考えてコストをちゃんと直視してる安達さんの方がまともに見えるけどな……。
*1:ちなみに私がms05bさんを引用したのは、「よく理解できない人」の中では一番まともだと思ったからです。安達さんの意見を否定する前に、ちゃんと自分の理解を示そうとしているから。ほとんどの人は、自分の定義を示さずに一方的に安達さんは間違ってる、安達さんはバカだとののしるような人が見受けられました。私はこういうのすごい嫌だなーって思いますね。私はアスペなので、とにかく解釈がほかの人と違うことが多くて、その都度何の説明もなくバカにされたり否定されたりして、自分のすべてが否定されてるような気持を何度も味わってきました。でも、後々勉強して知識も身に着けてみたら、相手が間違ってるとしか思えない、という話はいっぱいあったんですよ。今はさすがに理解してますが、みんな意外と、根拠もなく自分の考えてることは正しいって自信を持っていて、いちいちそれが正しいのか?とか検証なんて全然しないんですよね。そのことがだんだんとわかってくるまでは、自分だけが間違ってるのだろうか?って真剣に悩まされました。でもさ。「自分が正しい」って自信があることについては根拠があろうがなかろうが知ったこっちゃないですが、その程度の雑な感覚で気軽に他人を説明もなく批判するようなコメントを書く人間はすげー嫌い。「わたしはこう思う」よりも「お前は間違ってる」が表現として優先される人間はろくな人間じゃない。……といいつつ、私がはてぶやってた時は割とそういう発言してた気がするのでブーメランが頭に刺さって死にました。