動画で語るほどのネタではないのではてなブログ側に書いときます。
これらの商品は、国内で時間とお金をかけてデザインし、製造コストの安い中国や台湾などでつくる。地域別の売上高は国内が7割、韓国や北米などの海外が3割。日本での販売が多いため円安が進めば、仕入れコストが膨らむことになる。売上高に占める原価率は20年12月期に56・7%だったが、円安の影響などで22年1~9月期には66・8%まで跳ね上がった。
営業利益については、前年度と同水準使用する予定だった広告宣伝費を、使途を厳選することで前年比約 18%削減、試験研究費も同様に期初予想対比で 5 割以上、前年比で約 7 割削減、人件費も前年比約 2 割増の計画を約 1 割増に抑制すること等により、販売費及び一般管理費を抑制したものの、記録的な円安の進行により、期初予想策定当時1ドル 110 円台前半だった為替レートが直近で 1 ドル 150 円前後にまで円安に振れたことにより仕入原価が上昇したこと、また、棚卸資産の評価減を 98 百万円計上したこと等により売上原価率が期初に想定していた 62.6%から 68.9%に上昇する見通しとなったことから、期初の予想を下回る見通しとなりました。
MasaMura はてな民は、やっぱり短絡的だよな。どこにスマホで赤字になったって書いてあるんです?
pozzacat 売上高は増加しており赤字は為替の影響と書いてあるのに、タイトルだけ読んで持論を語るブックマーカーのみなさん!
いや、そうじゃなくてこの件はむしろ「スマホで赤字になってない」のが問題なんだよなあ……
earlofdragon 売上は昨対+14億、販管費は昨対同程度、原価が+18億増えてるので、仕入れの問題で、そうなると円安影響を考える方が自然
OREGANO バルミューダは国内の売上は頭打ちで海外の割合が大きくなっているのでここまでの利益の落ち込みは円安だけではないのかもしれない
hylom スマホを棚卸したのかと思ったら棚卸資産評価減は別の製品だった
この3名の方はちゃんと決算短信読んで、自分で考えてコメントしてる人なので信頼してよいと思います。はてなブックマークは上のようなクソコメントにスターが集まり、下の3名にスターが集まらないという「集合知を否定していく」サービスですね!クソなのではやくつぶれたほうがいいと思います(いつもの発作)
大前提として「売り上げは伸びている」「円安の影響での原価が大幅に上がっている」は事実
海外への売り上げ比率が増えているとはいっても基本的には日本と韓国の顧客がメインでありドル円高のメリットはあまり受けられないどころかかなりの打撃になっているのは間違いない。
北米の売り上げは6億円目標で、まだまだこれからという感じ。
なおバルミューダ―フォン発売以降、販管費の中の研究開発費は年4億円以下に抑えられている。売上180億円の企業で4億円は少ないような気もするけれど、デザインは限られた人数でやるからこんなもんなのかな。逆に言うとスマホ開発にかけた費用が10億円程度というのは、改めてみるとすごいね……。
その上で、「ギリギリ黒字キープは、赤字にしたくないからバルミューダフォンの評価損を調整してるよね」と会計士の人が指摘
バルミューダの短信見て、赤字回避頑張ったんだねと思うのが経理の正常な思考プロセスです。
— blanknote (@blanknote) 2022年11月9日
バルミューダの短信見て、絶対ほんとは赤字だろと思うのが会計士の正常な思考プロセスです。棚卸資産の評価は超重要論点ですよねこれ。
— ≡シ甫 (@accouting_hiker) 2022年11月9日
前4Qで26億売れたバルミューダフォン、当期はは9ヶ月で3億しか売れてないわけで、前期の26億の売上先も携帯端末販売会社への一括販売でしょう...?実質死滅してるバルフォンの在庫全く抱えてないというんですかね。在庫も他社持ちならあり得るけどっていうところは従前より気になっているところ。 pic.twitter.com/1iuihxKGuM
— ≡シ甫 (@accouting_hiker) 2022年11月9日
3Qで利益ギリギリにして、決算で10億赤字出した会社見てるので、ここもそのパターンやるだろう。まあ傷が浅いうちに処理しとけよとは思ってる。 https://t.co/TlQCQAxxOH
— なっきぃ🏆️ (@nackie_u) 2022年11月9日
バルミューダの決算資料見ると
— もっさ (@Bx9RQ9xzuBQDNQ5) 2022年11月9日
商品及び製品が増加
22年は携帯端末関連で10億売り上げ予想
携帯端末関連売上実績は3.5億
棚卸資産の評価減を98 百万円計上
携帯端末の増産はしていないとしても評価損足りないよね https://t.co/4mzRUjbeal pic.twitter.com/GyWLlxuzbE
そして「絶対こいつら海外に飛ばしてんだろ」って思うのが、古参カスの思考プロセスですね。
— 気付いたらFIRE(キズさん) (@osamushi_serial) 2022年11月9日
例えば現地に連結外の輸入代理店設立して、在庫置いといたり…😇 https://t.co/wAhpBJsmAd
結局バルミューダフォンは何億円売り上げたのか?
決算説明資料によると28億、1.7億、500万、1.7億と合計で31億円売り上げてますね。
研究開発に10億円かけて、在庫はもっと持ってると思うんだけど大丈夫だろうか?
バルミューダフォンの在庫評価損一切ないけど大丈夫?「発売した瞬間から在庫処分はソフトバンクの責任」だったら大丈夫だけど
buzzap.jp
まぁ実際、結構露骨にソフトバンクが在庫処分をやってるので、そういう契約だった可能性はあるかもしれませんが。それはあくまで発売直後のやつであって2023年度の分は普通に在庫を自社で抱えてそうですよね。
さすがに「飛ばし」を疑うのは悪意ありすぎるのでこの数字がただしいという前提で考えますが、決算短信では在庫が35億円ほどあるけどこのうちどの程度がバルミューダフォンの在庫で、今後の評価損になるのだろう?
この記事で覚えておきたいこと
バルミューダは円安が逆風になる企業。海外展開の促進によってそのリスクをどの程度軽減できるかがポイントになりそう
それにしても、この企業が一時期時価総額1000億あったのワケガワカラナイヨ。ほんと株式市場適当すぎてウケる……。もちろん家電だけでこんなになるわけがないので、当時「バルミューダフォン」が1000億円くらい売れる前提の株価が形成されてたんだよね。今現在は株価が1/5になったけど売り上げ180億、営業利益1億で時価総額230億。しかもこれからさらに評価損がでてきて4Qが赤字になる可能性があるって……割高すぎるし怖すぎる!!!!
みたいな話をYouTubeでやってるのでよかったらチャンネル登録してね
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