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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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発達障害

「カバーとえにからの比較」記事を修正しました。

一昨日書いた「カバーとえにからの比較」記事ですが、最初の記事ではいろいろ間違いがありました。
当然、いろいろな人から自分の記事の至らぬ点についてご指摘いただきました。
中には中途半端に正しいけど肝心なところで間違えてるアドバイスをしてくる厄介な人もいましたが、全体的には皆さん親切に教えていただきました。
ホロライブに詳しい人や会計に詳しい人からアドバイスをいただき自分の方でもいろいろ気付きを得て全面的に書き直しました。

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最初の記事内容は、「お前どの口でハックルさんのゲームの歴史を批判してるんだ。おお、お前にはその資格がない」という感じで全くダメダメなものでしたが、みなさんのおかげで読み物としてある程度はまともになったと思います。(詳しい人に確認いただいてます)

もちろん、さらに気になる点・間違いの指摘があれば確認した上でしっかり直していきます。


ハックルさんの「ゲームの歴史」と違い、さすがに私の間違いをわざわざまとめてくれる人はいないですよね。ということで記事後半で自分のミスについて自分のミスは自分でまとめて、きちんと反省することにします。

自分の能力で理解しきれないものを「無理やりわかろう」としたときに盛大なやらかしをしてしまう点を改めて自覚したい

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読むという行為の障害は、「わからない」こどだと一般には考えられています。このことは、「わからない」から「わかる」に達する過程ではその通りです。しかし、「わかる」から「よりわかる」に到る過程における「読む」という行為の主たる障害は、「わかったつもり」なのです。「わかったつもり」がそこから先の探索活動を妨害するからです。

今回私が書いた記事がずさんな内容になってしまったのは一言でいうと「自分の理解不足&経験不足」が原因です。「わかったつもり」で満足してしまった。



今回の場合、まず決算予想でホロライブがえにからにダブルスコア以上の差をつけられてたことがあまりに予想外であり
これに衝撃を受けて、「ナンデ!?」って思ったんですよね。

で、とりあえず急いでその原因を探し始めたわけですが、それが思った以上に複雑だった。

それならそれで「ここまではわかったけど、ここから先はわからないので誰か教えて」って態度を取ればよかったんですが
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今回に関しては無駄に焦ってしまい、自分ひとりだとこの企業について理解できないのに「無理やりわかろう」としてしまった。情報が足りてないのに、自分が得た情報だけで「こういうことじゃないかな」とあたりを付けて勝手にストーリーを作ってしまいました。それに対して検証が全然足りてなかったと思います。

自分がハックルさんに対して投げかけたものがまるまるブーメランに。

今回の反省点

・もともと私はVTuber文化に全く興味がなかったため、実態に対する想像力を働かせる力が弱かった。

・決算短信なんかは毎日のように読んでいるものの、基本的には企業側の説明に依存しており
 基本的にBSやC/F周りはマネックス証券の分析に依存しているため自力で細かい項目を把握するところまではやっていない
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※マネックス証券はマジで超便利なのでおすすめ

こういう状況なのだから、もうちょっと謙虚な態度でこの話題に挑むべきでした。


修正箇所

多分最初に書いた記事とかも魚拓取ってくれてる人がいると思いますが、
いろいろと教えてもらった後だと、なんともずさんな記事だったなあと反省することしきりです。

①売り出しメンバーについてのチェックが不足

吸収金額が100億なのはあってたけど、カバーとしてどれだけ調達するのかをちゃんとつかめていなかった。
カバーが調達する資金自体はたったの10億円。

②資金用途の部分を正確に理解できていなかった

前から順番に読んで探していった結果、後ろの70ページ目くらいに出てきたものが把握できてなかった。
ホロアースよりも新スタジオの方が費用が掛かっているというのがわかっていなかった

③カバーは「買掛金」と「前受金」がバカでかいこと、えにからは「売掛金」が非常に大きいことを見逃していた

これが最大のミス。この要素によって決算の解釈がだいぶ変わってきます。でもここは難しかった……。

最初初瀬なんとかさんという方から前受金についてご指摘いただきました。初瀬なんとかさんの前受け金に関するご指摘自体はありがたかったのですが、初瀬なんとかさんも私と同じようにストーリーを作ってしまう人で、前者の数字だけを理由に「カバーの方が凄い!カバーはスパチャに依存してない!訂正しろ!」などと詰め寄ってきました。

しかし、それなら2023年度は利益はともかく売り上げではカバーが上回るはずなんですが2023年度の決算予想の数字でもえにからの方が2割以上売り上げが多かったので、初瀬なんとかさんの意見だけだとつじつまが合わなかった。

結果としては初瀬なんとかさんの意見はなんか怪しいと思ったので、会計に詳しい方にお願いして確認してもらったところ、えにから側にも「売掛金」が大量にあり、これがカバーにおける「前受け金」と同一のものであることを教えてもらい、これでようやくつじつまが合ってきました。*1

とはいえ、初瀬なんとかさんを擁護するわけではないですが最低限カバーの前受け金についてはちゃんと気づくべきでした。売り上げが130億の会社が前受け金45億円もあると思わんやん普通……。負債は「どうやって資金を調達してるか」を示す項目なので、上場時の企業ではちゃんと見ておかないといけないなと反省しています。

ビジネスの展開によっては、実態として同じものが違った勘定項目につけられてしまう、ということがわかっていないと正しい解釈ができないということで、この部分はこれから気を付けたいです……。


④「仮勘定項目」のチェックがちゃんとできていなかった

ホロアースの開発費用は想像していましたが、実はそれ以上に大きかったのが「新スタジオ建設」でした。
なんとスタジオのために27億円も費やすことになっており、現時点で7億円を費やしているホロアースよりもはるかに巨額の投資となっていました。この会社がどういう性格なのかがわかっていたらホロライブが何に一番金をかけるか想像できたはずだけどANYCOLORが全く金をかけてないこともあり想像できなかった。

⑤両者のEC体制についての理解が間違っていた

どちらも公式オンラインショップを運営していますがにじさんじがソニーMへの運営委託であり、ホロライブ側が直販体制でした。にじさんじの公式ショップ立ち上げが早かったのは大手企業への運営委託で自前流通網を持たなくてよかったからであり、製品もソニーMに合わせているからなんですね。むしろホロライブは「ビリビリへの運営委託失敗」を受けて直販にこだわるようになったという指摘も興味深かったです。

⑥YouTubeでの収益に対する認識が思ったより複雑であるのに単純化して考えていた

総再生数よりも総再生時間の方が重要であることや、両社が発表している数字は海外部門の数字がおかしいので直接の比較が難しいことを認識できていなかった
さらに、現時点でメジャーデビューしているライバーが何人かおりにじさんじ、ホロライブチャンネル内でのYouTube再生以外にもカウントすべき要素があるなどを考えると、直接的な比較が難しいということもご指摘をいただいてます。

⑦総合して自分の当初想定したストーリーは成り立たちにくいものだった

以上の事から記事の構成全体を変更する必要があると感じました。
というわけで、あまり「ホロライブがにじさんじに負けてるけど、2年後にはホロライブが一気に成長してにじさんじにおいつくかも!」という私の予断が入りまくった話をするのではなく、両者の性格の違いについて各要素で比較するという記事構成に変更することにしました。

*1:今回の初瀬なんとかさんに限らず、こういう中途半端に正しいアドバイスされるとめちゃくちゃ困るんですよね。はてブでは「なんか一点だけ相手のまちがいにきづくと鬼の首を取ったかのように騒ぐ人」がいますが、こういうの自分が書き手になったことがない人間がイキってるだけなんだなって思っちゃうからやめてほしいです