頭の上にミカンをのせる

「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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「金田一少年の事件簿」全話まとめて振り返り シーズン3(EP32~EP34)

EP32 剣持警部の殺人 毒島陸(20) 片思い相手の復讐 生存
短編 中学生編1 潮美波留(14) いじめの仕返し 生存
短編 中学背編2 金田一一(14) リビドーの暴走 ネタ ネタ
EP33 錬金術殺人事件 神丘風馬 妹の復讐 生存
短編 高度1万Mの殺人 小金井守&加賀屋唯 事件の隠蔽&メンヘラ 生存
EP34 ゲームの館 菊川早苗(46) 娘に遺産相続させるため 生存

剣持警部の殺人 ★★★パラダイムシフト

「女子高生コンクリート詰め殺人」に似た事件の犯人が三年で少年院から出所して、しかも反省もしていないとわかった時どうするか。ただでさえ現実の日本より警察や司法への信頼が低く、身内を殺された時に警察や司法に委ねるのではなく私刑を持って報いようとする倫理観が一般的な金田一ワールドで、何事も起きないはずがなく……。

という話なのだけれど、私達が現実の「コンクリ詰め殺人」の事件の犯人に持っているイメージを逆手に取った仕掛けお見事でした。トリックはシンプルなものにしてこの一つの仕掛けに絞っているのがまた心憎い。お見事でしたがなんかむかつく。

ちなみに今回も高遠登場シナリオです。動機はあってもトリック浮かばなさそうな人をつなぐという意味で高遠はとても便利ですね。しかしこの事件についても、高遠だけが偏見を持たずに金田一よりもはるか先に真実を突き止めている。やはり高遠は金田一とくらべても明らかに優秀だなあと感じます。この差をどうやって埋めていくんでしょうね…。そしてこの事件でも犯人は高遠に殺されてない。不評だったからやめたのかな?

余談ですが、七瀬美雪は「ミス研部長」だけでなく「生徒会長」になったんですね。魑魅魍魎の住む不動高校の生徒会長つとめて無事最後まで生き延びられるのか……っ!

中学生編1 飛び込みプールの悪霊

思ってる以上に殺意高い仕掛けだった。

中学生編2 キャンプ場の怪事件

今までのトリックのおさらいみたいな感じ。

錬金(恋琴)術殺人事件 ★

速水玲香登場回。そしてやっぱりマネージャー運に恵まれない速水玲香。。。

◯◯が金の亡者たちの錬金術によって作られたニセモノの金だとしたら
玲香ちゃんの輝きは本物の黄金。
この世に輝くことを許されるのは、真実の価値を持つものだけなんだ

なんだこの締めくくり方は……。ヤクザマネーどうするんの。犯人が久々に予定外の殺人をやらかしたり、谷川さんのツボの謎放置だったり終わり方としてスッキリ行かない中、「怪盗紳士」を出してネタ的に流してしまったのでモヤモヤする……
高遠がしくじった実行犯に制裁を加える設定や、怪盗紳士が予告状を出してモチーフも一緒に盗む、みたいな設定をおざなりにしてご都合主義的に使うのは良くないと思います


高度1万メートルの殺人

最初から明智に操縦させるためのシナリオだと分かってました(マジで)。さすがにネタ過ぎるわ。


ゲームの館殺人事件 ★

奇抜な発想かもしれないけれど、これシーズン3の集大成みたいなお話ですよね。

一つ一つの罠は、どれも100%の確率でターゲットを殺すものではなかったかもしれない。だが犯人はその罠をゲームと称して何度も繰り返ししかけることで、限りなく100%に近い結果を出そうとしたのさ。

シーズン2までは「一撃必殺」なことが多かったけれど、シーズン3に入ってからは高遠が絡むケースが多かったせいか、犯行に「バッファ(あまりの手札)」や「条件を満たした場合だけ実行する手口」が用意されているケースが多かったです。これによって、犯行の精度が高まっている。

とにかくシーズン1の時はかなりギリギリの手口が多く、そのためか「順番の乱れ」「無理をして実行したことによる失敗」「予定外の殺人」などが多かった。それは犯人にボロを出させて読者が推理できるようにするためでもあったけれど、読者のレベルアップに合わせて作品もレベルアップしているなと感じる。まぁ完成度が高すぎるとそれはそれで読みやすくなってしまうわけだけれど。余談だけどこの作品に出てくる「菊川梢」ちゃんがめちゃくちゃ可愛い