頭の上にミカンをのせる

もうマンガの感想だけでいい気がしてきた

『果てしなきスカーレット』は、近年欧米を中心に起きている「ハムレット・リメイクブーム(ポリコレ)」に対する日本からのアンサーという文脈に位置づけられる作品である

作品の善し悪しについては一切触れませんが


この文脈抜きで見ても多分全然面白くないし、ましてこの文脈抜きで語ることは無意味でしょう。


それは「家」という概念を全く知らないのに「国宝」の感想を語ることと多分あんまり変わらない。韓国人の感想をバカにしたのであれば、バカにした人と同じことはやらないほうが良いと思う。

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1. なぜ今、世界で「ハムレット・リメイクブーム」が起きているのか?

400年以上前の戯曲が今、爆発的にリメイクされている

・ロバート・エガースの『ノースマン』
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・リズ・アーメッド主演の現代版『ハムレット』

・クロエ・ジャオ監督の『ハムレット』など
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これには、現代社会特有の理由がある。



1️⃣「決断できない」現代人の象徴 気候変動、戦争、政治不信など
世界規模の問題を前にして「何かしなければならないが、どう動けばいいかわからない(To be, or not to be)」という麻痺の状態が、現代人のメンタリティと強く共鳴するため。
かつての「悩める王子」は、今や「圧倒的な情報と閉塞感に押しつぶされそうな現代の若者」の象徴となっている。


2️⃣「監視社会」とデンマーク
原作にある「誰が誰を見張っているかわからない」という疑心暗鬼(ポローニアスによる盗み聞きなど)が
現代のデジタル監視社会やSNSでの相互監視のメタファーとして非常に使いやすい=現代の舞台に翻案しやすい


3️⃣「有害な男らしさ」の見直し
「復讐こそが正義」という古い価値観に対し「本当に暴力で解決すべきなのか?」「連鎖を止めるべきではないか?」という問い直しが行われている。


2. 新しいリメイクブームにおける「変更点」と「取り込み」

そのため、近年の『ハムレット』リメイクは、原作をそのままなぞるのではなく、「視点の転換」と「心理の可視化」という大胆な変更を加えていく。


1️⃣「女性視点」へのシフト。
これまで「弱い存在」とされたオフィーリアやガートルード(母)を主人公にしたり
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ハムレット自体を女性として描くことで男性中心の歴史観や復讐譚を解体しようとしている。(ジェンダー・フリップと言う)



2️⃣メンタルヘルス
ハムレットの「狂気」を単なる演技や幽霊のせいにするのではなく、「深刻なうつ」「トラウマ」「グリーフ(喪失の悲しみ)」としてリアルに描く傾向。



3️⃣設定の現代化
王室の話ではなく、「現代の格差社会」や「移民コミュニティ」に置き換え権力構造や差別を描く舞台装置として使われている。(※)

(※)果てしなきスカーレットで描かれる「死の国」でのとある描写はイスラエルとガザの関係がモチーフとされている



3.欧州における 『果てしなきスカーレット』の位置づけと評価

細田守監督の『果てしなきスカーレット』は、これらの欧米の潮流(女性視点、心理の可視化)を汲みつつ、日本のアニメーションならではの「多層的な世界観」で解答を出した作品として、カンヌ国際映画祭等では高く評価された。


1️⃣作品の位置づけ:アニメーションによる「魂の救済」
欧米の実写作品が「社会構造(リアリズム)」でハムレットを再解釈したのに対し本作は「生者の世界(セル画)」と「死者の国(CG)」を使い分けることでハムレットの悩みである「死後の世界」や「幽霊の正体」を視覚的に冒険させるファンタジーとして昇華させようとした(ただしできたとは言っていない)



2️⃣ポリコレ
主人公「スカーレット」 ハムレットを女性(王女スカーレット)に置き換えることで従来の「父のための復讐」という義務感よりも、「自分の人生を取り戻すための戦い」に焦点を当てようとした(ただしできたとは言っていない)



3️⃣「地獄めぐり」の導入
原作の「亡霊」との対話を、ダンテの『神曲』のような「死後の世界への旅」として描き復讐の是非を自問自答するプロセスに変化させ、エンターテインメント化しようとした(ただしできたとは言っていない)


カンヌ等での評価ポイント

現地メディアや批評家からは、主に以下の点が「現代のハムレットへの新しい回答」として称賛されている。

1️⃣「To be, or not to be」の超克
「生きるべきか死ぬべきか」という問いに対し、最終的に「それでも、ここで長く生きていく」という肯定的な生命力(バイタリティ)を提示しようとした(ただしできたとは言っていない)点。


2️⃣視覚表現の革新
細田監督が得意とする「仮想世界(今回は死者の国)」の圧倒的なビジュアルと、現実世界の対比が、ハムレットの抱える「狂気と正気の境界線」を見事に表現している点。


3️⃣舞台的演出とアニメの融合
劇中劇の要素や、演劇的なセリフ回しを取り入れつつ、アニメーションでしかできないダイナミックな構図を用いた。これが「シェイクスピアの新しい翻訳」として評価された(正直何いってんかわからんかった)


まとめ

『果てしなきスカーレット』は、日本向けアニメではなく「世界的なハムレット再解釈ブーム」に対する日本からのアンサーである。

欧米が「社会の暗部」や「リアリズム」でハムレットを現代化したのに対し本作は「ファンタジー」と「少女の成長」という力技で、復讐の物語を「未来への希望の物語」へと書き換えた。




というのが上流階級での評価であり、これに異を唱えることは下流の証明ということになってしまうんだ・・・。

『果てしなきスカーレット』をディスることは、村上隆のアートに価値がつくのが理解できないと言っているのと同じなんだ。

欧州の文脈がわからない無教養なやつは黙ってろ(byぼのぼの) とのことらしいので、黙っておくしかないんだ。

posfie.com



悔しいだろうが仕方ないんだ。



私は観に行く予定ですが、面白くなかったら、上の評価全てに逆らいたい

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