前回読んだのは11巻。
11巻では元々はミネルヴァが用意した食幼児のための拠点だったが、バイヨン卿とラートリー家の共謀により狩猟場となってしまったGPにて、ついにレウウィス大公を倒し、GPを崩壊させたところまでだった。このことにより、人類側の管理者「ラートリー家」に目をつけられることになる。
この11巻までは非常にわかりやすいため一切メモも不要なくらいだった。
一方で12巻に入ってからは急激に話のスピードが上がり、理解が難しくなってしまい、17巻を読む際に全くそれまでの展開がきちんと頭に入っていなかったので忘れないためにメモ。
2046年3月~ 「約束」の場所を探し求める
D528-143地点(クヴィティダラ)にて★★と初遭遇。
GF農園を脱出した直後に助けてくれたムジカという鬼がいたがその鬼から渡してもらったペンダント「竜の目」により、幻影の中で★★と初めて会話する。
この場所(寺と金の水のある場所)に行くことが次の目的となる。
その幻影の中で見た「昼と夜」の場所を探して1年半旅を続ける
GFに置いてきた「4歳以下の子供たち」を救うための猶予2年が迫っていたが
何とか場所を見つけ、「約束」を結びなおそうとするが……
ここでラートリー家子飼い・アシュリーの率いる部隊に襲撃を受ける
たとえ世界が許可しても、「我々は」今この秩序でなければならないのだ。
ユウゴとルーカスのグローリーベル脱走者二人組がここで脱落。
この1年半楽しかったなぁ……。
ああ…くそっ。死にたくねえ。
人間の世界も見たかった。あいつらの成長も――
情けねぇ、未練なんて山ほどある。
けど、あいつらを守れるなら笑って死ねるぜ。
望む未来をかなえろ。頑張れよ、エマ。
2047年10月 反撃開始
「ライオンのあご」まで移動途中で、「W・ミネルヴァ」の仲間と出会う
クリスを救うため、薬の奪取目的で近くの農園に潜入
ハヤト・レイ・エマ・アンナのチーム。
ミネルヴァのアジトに到着。
やはり元のミネルヴァは死んでおり、かわりにいたのはノーマンだった。
彼はΛ7214という実験場にいたが、脱獄し、Λを破壊していた。
ただし、ノーマンが生きていたのは良いが、支援者は一掃されていた
ノーマンは、鬼を絶滅させることで食幼児を救おうという計画を立てていた
エマは鬼を滅ぼしたくないと考えていたのでここで思想面ではやや対立が生じる。
エマは「約束」の改訂により問題が解決できると考えていたが
鬼は人を食わなければ存在できない以上、解決不可能である。
ノーマンは計画遂行のため追放された元貴族の鬼である「ギーラン卿」と接触する。
ノーマンの狙いは五摂家とギーラン卿たちの仲間割れ。
いよいよ「7つの壁」へ挑戦する
人を食べなくても維持できる特異個体「邪血の少女」をめぐり、エマとノーマンは明確な対立
結局、ノーマンの作戦をベースとして、それ以外の可能性をエマが探ってくることになる。
リスクを背負っても悔いのない選択を。
それが俺たち脱走者がいつだって選んできた自由だろ?
ノーマンはあれが唯一の正解・成功だったと思ってるんだろうが。
全然成功じゃない。
みんな頑張ったし、まだ終わってもいないけど。
私たちにとっては、ノーマンを行かせてしまった時点であの脱獄は本当の成功じゃないんだよ。
今度こそ、やってみなきゃわからん!ってことをノーマンに証明したいの。
一方ノーマンは王族打倒計画を進行させつつ「邪血の少女」確保を狙う
・襲撃は儀祭がある11月10日に決定。
・ドン・ギルダ・ハヤトの他、「アイシェ」という人間でパーティーを組んでムジカ創作に向かう。このアイシェくん完全に「ダイの大冒険」のヒュンケルやんけ……。
エマとレイは「7つの壁」の試練に挑む
ずっと迷子になっていたのは、わかんないってこんがらがって
私たちがこの場所を正しく認識できていなかったから。
この場所には正しい姿があるんだよ。
エマはついに★★と出会い、約束を結びなおすことに成功する。
というところで17巻
・ノーマンとギーラン卿の共同軍は、見事に五摂家をすべて倒し、王も殺す。
・エマが戻ってきたときにはすでに王族はすべて滅ぼされていた。
・ノーマンは毒を使って王族だけでなく鬼たちをほぼみな殺し尽くしている。
これにより、心理的な関係修復はもはや不可能に。
かつ「邪血の少女」であるムジカ以外に鬼を救う手段はなくなってしまう。
- 作者:出水 ぽすか
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2020/01/04
- メディア: コミック