頭の上にミカンをのせる

マンガアニメ大好き兼業投資家の日記です。WORLD END ECONOMiCAアニメ化のCFを応援しています。

『スタンドUPスタート』という作品を読んで昔懐かしの「いいひと。」リストラ編を読み返したくなった

tonarinoyj.jp


この作品、作品ページの説明がこれだったのでウエーって感じだったんだけれど

かつて世界中を席巻した日本的経営。 三種の神器「終身雇用」「年功序列」「企業内組合」だけではもう戦えない!
昭和、平成、そして令和。新次代の働き方、その正解は? 「起業」という選択肢を識れば、現在と未来がみえてくる。
起業後進国・日本を起業先進国へ!! TVドラマ化もされた大人気「ドロ刑」の実力派が贈るシン・時代の働き方UPデート ! UPグレードコミック!!

実際に読んでみたら、どっちかというと日本の従来の働き方に適応できなかった人に、別の可能性を提示する、という感じのストーリーである。






今のところ登場人物はこんな感じ。



1話:元銀行の融資部長。大組織で役職者であることを誇りに必死に働いていたが働き方が組織に合わなくなり窓際に追いやられた。

2話:就活生。意識高い系な若者としてSNSで自分を盛ったりしていたが就活の中で自分の空虚さに直面して就活を恨むようになった。

3話:「夫が働いて妻が家が守るのが当たり前」という思想で家族のためにがむしゃらに働いていたが働き方改革で心を病んだ。

4話:斜陽部門の現場責任者。職人としては優秀だったがビジネスセンスがなかったために部門ごとリストラされた。




これらの人間に対して「起業」によって生み出された新しいビジネスが居場所を提供する、というストーリー建てになっている。




話に登場人物全てが起業をするわけではない。

例えば3話では2話の起業ストーリーによって生まれた新しいビジネスにより、今まで専業主婦だった妻が主婦業の経験を活用できる仕事を得ることに成功するような話の筋立てになっている。

「知ってる?主婦業を換算すると年収は400万をこえるといわれている。
 ほしいのはデザインのプロでも接客のプロでもない。家を守るプロだよ」



その後、妻の収入が夫を上回るレベルになったために、妻が夫に対して「主夫になって私を支えてほしい」と呼びかけている。

「あなた知ってます?主フ業って年収にすると400万になるって言われてるんですって。「主夫」になって私を支えてくれませんか?あなたと真央(娘)がいてくれないと、私は頑張れません


この作品で語られているのは、イケハヤ界隈で語られているようなものとはちょっと違う。既存の社会の仕組みを雑に批判したりキラキラしたインフルエンサーになって情弱から金をむしり取るようなビジネスだとかギグエコノミー寄りの話を推奨しているわけではない。むしろ足元に転がってるニーズをビジネスにしてみようと呼びかけるような話だ。「社会の変化に応じて新しく生じる需要には、新しいビジネスが必要になる」ということでそれは今までの働き方とはちょっと違った発想が必要になることもあるよ、程度のノリである。



もちろん、これらは今までの会社の仕組みの中でもできることだし、個人でやる方が大変なこともある。

正直言って、作品のお話の展開にはご都合主義が多分に含まれている。

でもそんなにいやな感じはしない。



「いいひと。」のリストラ編が好きな人におすすめ。「いいひと。」を読んでない人はまず「いいひと。」を読んで!

こう書いて通じそうな人が「まなめ」さんくらいしか思いつかないのだけれど「いいひと。」のリストラ編を現代風にアレンジしたような作品であるように思う。

1話読み切り型のように見えて、ちゃんとすべての話がつながっている構成になっているのも良いなと思う。割とこの作品には期待してる。


いいひと。(20) (ビッグコミックス)

いいひと。(20) (ビッグコミックス)

  • 作者:高橋しん
  • 発売日: 2016/10/07
  • メディア: Kindle版
いいひと。(21) (ビッグコミックス)

いいひと。(21) (ビッグコミックス)

  • 作者:高橋しん
  • 発売日: 2016/10/07
  • メディア: Kindle版
いいひと。(22) (ビッグコミックス)

いいひと。(22) (ビッグコミックス)

  • 作者:高橋しん
  • 発売日: 2016/10/07
  • メディア: Kindle版
いいひと。(23) (ビッグコミックス)

いいひと。(23) (ビッグコミックス)

  • 作者:高橋しん
  • 発売日: 2016/10/07
  • メディア: Kindle版

というか、今無性に「いい人。」のリストラ編を読み返したい。このエピソードの終わり方がものすごく切なかったんだよね。