学習参考書「選び」をテーマとしたお仕事漫画です。
多分お話のメインは「やりがい」や「好きなものがない」主人公の自己実現的なストーリーになるんでしょうが
そっちはまあありふれているのであんまり興味ありません。
私はお話のフレーバーとして用いられるであろう「学習参考書選び」「参考書の使いこなし方」の側がとても面白そうだなと思います。
実はこの参考書選びというのは「YouTuber」とか「アフィブログ」の巣窟となっております
数年前には「英単語帳」を例に挙げながら
ネットのお勧めを参考にするのはちょっと危険だよという記事を書いたこともあるくらいインターネットにおける情報のいい加減さに危機感を感じていました。
www.tyoshiki.com
最近はアフィブログの人たちはさらに極端になっていて
参考書をたくさん売ってもあまり儲からないので「参考書はほどほどにして」という感じでスタディサプリとか通信教育の方に誘導します。
YouTuberの方は、PVの方が大事なので人にあうかどうかじゃなくて「特徴のある」「ネタになるような」本を紹介する人が多いです。
そもそも、今の時代は教科書を独学で勉強するよりも、動画コンテンツで勉強しようって風潮になってきてます
めっちゃまじめにやってる「とある男が授業をしてみた」とか予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」さんとかはあんまり特定の教科書をすすめません。
実際、受験勉強とかであれば、下手な学習参考書よりもこうしたYoutuberの動画を丁寧に見た方がいいという人も多いでしょう。
そんな時代に、あえて「学習参考書の選び方、学習参考書との付き合い方」を描くことにはどういう意味があるのか?
この「ガクサン」では1話目からしっかり大事なメッセージを明確に伝えてくれています。
なぜ学習参考書の選び方や付き合い方を知っておくとよいのかというと、
自分で興味を持って学ぶ技術がないと「動画コンテンツがある世界」しか認識することができなくなってしまうからです
単純にテストの点を取るための技術とか、受験勉強に勝つためのコツとかじゃなくて
「自分が興味のある世界で生き抜いていくための知識獲得の技術」を学びましょうというわけです。
灘高校で1年間ずっと「銀の匙」という小説について掘り下げて読む技術をした先生の話はご存じだと思いますが
「独学」の技術というのは、むしろこれから先の時代にはますます必要になってきてますよね。
そういう本質的な部分をこの作品がどのくらい丁寧に語ってくれるかが、すごく楽しみです。
その点で言うと、1話目で「潰す」=「土台固め」の重要性を語ってくれていてとても信頼できそうだと感じています。
読める人なら「独学大全」という決定版がありますが、敷居が高すぎるので、広く独学の有用性を伝えてくれる存在としてはこちらの作品に期待してます。
というか、「体系的に学ぶ」スキルがないままネットに触れるのはめちゃくちゃ危険
今の世の中、情報をインプットするためにどんどん他の人が効率の良いコンテンツを生み出してくれています。
効率がいいだけでなく、糖衣錠のように面白楽しく特徴的なコンテンツを無料で提供してくれている例もたくさんあります。
こういうものはどんどん活用していけばよいと思いますが、
そうしたコンテンツをきっかけにして興味を持った時に自分で調べたり掘り下げていく力がないと、この先本当に「誰かの養分」になっていく危険が高いです。
私自身が、かなり「養分」にされてる自覚ある……。
動画コンテンツとか見る側じゃなくて発信して発信する側でいたいけど、なかなかそうなれないのでいろいろもどかしいっす。
そんなわけでしばらくは期待しながら見守りたいと思います
【新連載】本日12/2 (木)発売モーニング1号に『#ガクサン 』第1話が巻頭カラー付きで登場!
— 【モーニング新連載】学習参考書コメディ『ガクサン』【公式】 (@ibuki_sha) December 2, 2021
学習参考書お仕事コメディ!
参考書出版社に「お客様ご相談係」として入社した茅野うるし。入社早々、参考書オタク・福山と書店に駆り出され!?
Dモーニングでも無料公開中!https://t.co/ebFFhth76K pic.twitter.com/CA5dyigkQ0
【今日の体重と昨日のBEATSABERなど】
13日目 81.0kg→79.8kg
予告した通りナイスリバウンド。土日の間はひたすら外食してたので二日とも3000kcalくらい摂取してたと思います
前々から予定していた話だったのでこれは覚悟してた。
せっかくの努力がいったん消えましたが、ここまでは慣らし運転だったということで受け入れてこっから頑張ろう。
BEATSABERは40分程度。それからスクワットを55回やりました。