岐阜 11月、12月はアメリカ株は持ち直して上がっていくと思います。日本もそれに合わせて上がっていくと思う。年末アノマリーで上がりやすいですからね。それに、アメリカのインフレがピークを打ったんじゃないかという気配もあります。米国債の10年金利も天井を打ったように見える。なので、年末に向けては上がっていくだろうと予想しています。
岐阜暴威さん最近なりふり構わずに金稼ぎに行ってますね。なんというか「投資系インフルエンサー」として「あがり」という感じがする。*1
さて、この岐阜さんがいう「年末アノマリー」。かなり有名な話ですが、実際のところはどうなんでしょう。
先に結論から言うと「このアノマリーは非常に強力」です。私も上に上がっています。それでも今年はアノマリー以上に強力な要素があるので、これだけに頼らずちゃんとニュースは確認していきたいです。
なおここ3年はあまりセオリーが機能していない(それよりFRBの動きの方がよっぽど大事)
この通りです。もっというと2018年は10月から12月の間に15%以上下落しています。
ここ最近になればなるほど、このアノマリーが通用しにくくなっているのがわかると思います。
特にベアマーケット中に限れば11月・12月は普通に平均でもマイナスです。
これは私が生きてる限りずっと繰り返していきたいと思いますがアメリカのピークは2021年11月でした。「楽天レバナス」という買った人間全員含み損という鬼畜商品が誕生したのと同じタイミングです。あの頃は「FRBナニソレ美味しいの?」っていう感じの人があまりにも多かったですよね。
何も考えずに「アメリカ株はどうせ上がるんだから」と投資系YouTuberに煽られれるまま相場の天井で大量にレバナスを買ってる人がたくさんいました。年末アノマリーを越える最強のアノマリー「高値圏で今まで投資したことがない日本人がアメリカ株を買い始めたら相場終わる」が発動した瞬間でした。この通り、年末アノマリーは強力ですが、それ以上に強力なアノマリーがあることは知っておくとよいでしょう。
それでもなお、2021年度の間はそこまで下げがひどくなかったわけですから、年末アノマリーは相当強いのがわかります。
つまり、このアノマリーは「相当強烈な下げ要因がなければ年末は勝手に上に上がっていく」ということを意味しています。
そもそもなんで10月からが強いの?=需給要因と政策要因の二つがあります。
詳しくは、この本を読んでください。
実際に投資をやってる人でこの本読んでない人がいたら「今すぐ投資やめろ」レベルの本です。この本は株式投資というゲームのルールブックみたいなものでありここに書かれてる知識がない人は「説明書見ないでゲームやってる」のと同じです。お金がかかってるのにルールブックすら読まずにゲームやって損して文句言っても誰も聞いてくれませんよね?
「投資を始めるときに一番最初に読むべき本は何ですか?」って言われたときに私だったらチャートとか企業分析よりまず先に一番最初にこの本読めって言いますね。この本読んで、結論だけ知ろうとする人や「なぜそうなってるのか」に興味が持てない人は投資むいてないからやめたほうがいいです。結論はこの通りですし、検索すればいろんなブログにまとめられてますが、さすがにここは自分でちゃんと本読んで理解しておこう。それができないならほんとに投資なんかやらないほうがいいです。不幸になるだけです。
ここで大事なのは、どちらかというと「9月に特に弱い要因がある」ということです。(夏枯れやタックスロスセリングなど) たとえその年の相場が順調にいってても9月相場は特別に弱い。こちらの方が大事です。
逆に言うと何らかの要因があって9月までが強すぎる場合は条件をみたさないんですね。「9月に下げて割安になっているので、その分10月からは上がりやすい」という風にとらえておいたほうが良いです。さらに米中間選挙の年は11月の前半までは弱く推移しやすいので、なおさらそこからが上がりやすい、というわけですね。
年末アノマリーを使う人は「45日ルール」についても正しく理解しておきたいですね
2月15日~3月31日の間、5月15日~6月30日の間、
8月15日~9月30日までの間、11月15日~12月30日までの間
結論から言うと、45日ルールを多くの投資家が意識すれば11月15日に向かって売られることはあります。一方で実態は異なります。私が在籍していたファンドは30days noticeでしたし、さらに決算は11月でした。しかし冒頭で言及した通り、実態は異なってもみんながそう思って売りに回れば売られてしまう。
— ルー@元ヘッジファンド (@nishideshigeru) 2022年10月24日
きゃわいさん、ありがとう🌼
— Osamu Mishima (@voclosporin) 2022年10月28日
どうやら「決算期に成功報酬を得るために利益確定売り」という情報はデマのようで、評価損益によって計算されるようね🌹
投資家の解約リスクも決算時期や「●日ルール」の違いで分散されるのであれば影響は軽微な筈ね🌹
ヘッジファンドの中にいた人としてまとめておきます
— ルー@元ヘッジファンド (@nishideshigeru) 2022年10月28日
・ファンド決算でアンワインドはしない
・ボーナス確定のため12月ポジ解消はあり
・儲かってない年は年末までバタバタ
・儲かってる年は早めにポジション落とす
・年末年始はかなりポジション落とす
続く https://t.co/G2atJeqhTm
個人的な見解としてミューチュアルファンド(投資信託)の決算が多い10月に向けてタックスロスセリングの影響の方が大きい気がしてます
— ルー@元ヘッジファンド (@nishideshigeru) 2022年10月28日
米国の9月が弱いのはこの影響かと
終わり
じゃあ2022年はどうなのか
今年はアノマリーが全く通用しないくらい年間を通してずっと弱かったです。上でも書きましたが、FRBの方針の方がよほど大事です。
相場の転換期ということもあって、ざっくりとした理解しかない人はアノマリーを過信しないほうが良いです。
このとおり、日本株に関しては信用取り組みもよくない状況です。
ただし、直近だけ見れば9月のCPIの数字が悪かったことからPCEと11月FOMCに対してアメリカの株式市場はとても悲観的。さらにWSJニック記者の煽りによってショートが凄いことになっており、11月FOMC次第では意外高もあり得るかもしれません。
私はあんまり信用してないので、今は無理をしないでおきたいと思います。
私はあまり自分の判断に自信がないので、藤戸レポートという毎週配信される即時性のあるレポートを読んでます。藤戸レポートは「三菱UFJモルガンスタンレー証券」の口座開設が必要なので、それが面倒だという人は最低でも藤代さんのレポートを読むといいでしょう。
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*1:実は2022年5月頃まで、私の株用アカウントは岐阜暴威さんにTwitterでフォローされてたんですが、ある日突然フォロー解除されて悲しかった