何も残ってないどころか、エルピーダメモリ以外はそれについて語った本の一冊もないんか……
①半導体理工学研究センター(STARC)
http://www.starc.jp/
news.yahoo.co.jp
半導体産業はダウンサイジングを知らなかった。みようともしなかった。もし、コンピュータが安価な方へと流れるメガトレンドを知っていたら、安く作るための設計技術・製造技術を開発すべきであることは明白だった。しかし、日本のDRAMメーカーは韓国企業が安いDRAM製品を出してきたときは見下してバカにし、人件費の高い米国のメーカー、マイクロン社が安いDRAM製品を出してきて初めて蜂の巣を突いたような大騒ぎになった。黒船到来のような騒ぎで「マイクロンショック」とも言われた。
もちろん、霞が関もダウンサイジングを知らなかった。先端技術を極めれば競争力は高まると錯覚していたのである。ただ、霞が関にとって国家プロジェクトは「天下り先の確保」でもあるため、企業がまとまれば支援する、という態度を取り続けた。
②あすかプロジェクト
先端SoC開発のための共通的基盤・要素技術開発をターゲットに、役員会構成半導体メーカーが出資したSTARCに「設計技術開発」を、同じくSeleteに「プロセスデバイス技術開発」をそれぞれ委託し、各社から研究者を出向させ、また装置・材料メーカー、CADベンダー、大学・公的研究機関の参加・協力を得て行いました。
民間の半導体メーカーが実施したあすかプロジェクトでは、先端技術開発が高度化する中で各社で行われる研究開発とタイアップし、研究開発のリスクシェアやコストシェアの観点から技術の開発と探索を行い、実用化を前提とした技術開発を目的に行いました。日本の半導体各社は、それらの成果や情報を各社事業モデルに合わせて有効に活用、各社の国際的競争力と国際的展開への一助といたしました。また日本の半導体メーカーが総結集して共同技術開発を行い、大学の半導体関連研究と連携し機会を提供したことで、日本の半導体設計・プロセスの基礎的教育・研究の発展に大きく寄与しました。
④さくらチッププロジェクト
富士通とNTTドコモ、NECはスマートフォン(スマホ)に使う中核半導体の共同開発を打ち切る。共同出資の開発会社を3月までに清算する。海外勢が市場の過半を握る同半導体で挽回を狙って2012年に会社を設立したが、資金不足から質と安さを兼ね備えた魅力的な製品を開発できず顧客を獲得できなかった。
パソコンと同様にスマホの中核半導体からも日本勢は手を引くことになる。
QualcommとかMediaTekとかがモデム込みのSoCをリファレンス付きで出してるのに
別会社のCPUとモデムをわざわざ組み合わせて要らん苦労をするメーカーなんてARROWS作っちゃた富士通自身くらいしか無いだろ。。