セミコンは名前の通り「半導体」のことで、日本の半導体産業が今どういうところで頑張ってるのかがわかります。
高いシェアを誇っている日本企業を分析すると、3つのポイントが浮かび上がる。
第1は、ある一つの材料や装置に特化して、知財を押さえ、圧倒的なシェアを取って他社を寄せ付けない企業がある。例えば、ディスコのダイサー(80%)、味の素ファインテクノのパッケージ用ビルドアップ材(96%)、太陽インキのパッケージ用ソルダーレジスト(85%)などである。
第2は、ハイエンドに特化したり、ワールドクラスの技術によって他を寄せ付けない企業がある。例えば、三菱ガス化学(30%)や昭和電工マテリアルズ(30%)のパッケージ用銅箔積層板、イビデンや新光電気の有機基板などである。
第3は、装置、プロセス、材料による包括したアプローチを取ったり、複数材料の提供によるトータル・ソリューションを提案したりする企業がある。この典型例が、JOINTコンソーシアムを持つことで、多数の材料を供給することに成功している昭和電工マテリアルズである。また、銅箔積層板とモールド材を提供する住友ベークライトも、その1社である。
あとでnoteの方に感想書いていく予定です。