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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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「怨み屋本舗Diablo」はColaboをネタにしているか実際に読んで確認してみた感想 →さすがにこれでColaboをネタにしてませんは通らないと思う

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先に結論から

表現に関して何か物申したいなら読んでからにすべきと思ったので「たわわ」の時同様に読みました。たわわのときは批判的に見てたら意外と面白かったので、今回もいろいろ言われてるけど実は面白いかも……とちょっと期待して手を出してしまいました。
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1巻・2巻・および最新話まですべて読んでいます。

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読んだ上での結論ですが……。

少なくとも私は「明確にColaboと認識できる形でモデルにしている」と感じました。ただ、colaboだけをパクるみたいな話ではなく「石川優実」さん、「シュナムル」さん、「仁藤夢乃」さんらをキメラのように合わせてネタにすることで、特定の誰かだけをモデルにしてるわけではない、と言い訳できるようにしてる。

この漫画はすごく嫌らしくて、「多少なりとも事情を知ってる人ならだれもが石川優実さんと仁藤夢乃さんをモデルにしていると判断する」ものの「事情を全く知らない人が読めば、実在のモデルがいるとは思わない」ラインを攻めてます。はてな匿名ダイアリの卑怯者が、批判したい相手を名指ししたら記事を消されるから、ギリギリのラインを狙ってにおわせをやるような下劣な行為だと思いますが、さすが長い間連載しているだけあってラインの見極めが絶妙です。熟練の技と言えるでしょう。


ただし、これはマンガの面白さと関係のない部分の技術です。マンガとして読んだときに、「フェミニスト編」はあえてギリギリのラインを攻めて仁藤さんや石川優実さんをおちょくる、という点に極振りしすぎてストーリーがつまらなくなってます。何のためのフィクションなのかわかりません。まじではてな村の陰湿かつ内輪に閉じた気持ち悪いノリをそのまんまマンガにしたみたいな感じで反吐が出ます。



もちろん、この作品よりもっと雑に前澤さんだけをモデルにしてるとわかるネタをやったDeadTube12巻ですらおとがめなしなので、現状の法の枠組み的にはこ咎めることは不可能だと思いますよ。でも私はこの作品については「表現の自由」以外の観点では全くこれっぽっちも擁護する気になれません。Colabo側が訴えるかどうかはColaboが判断することなので私の知ったことじゃありませんがこの作品に関してはあんまり「これのどこがcolaboに見えるんですかあ?みたいなしらばっくれ」とか「事実じゃないなら怒る必要ないよね」系の擁護はしないほうが良いと思います。その手の擁護してる人は、気に入らないやつにすぐに壺レッテルを張ってイキってた頭のおかしいネット左翼と同レベルとみなされますよ。
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以下は全話読んだ感想です。 

最初に言っておくと、「文句言うくらいなら読むな」という点は言われなくてもわかってます。実際私はシーズン1が終わった後はこの漫画を一切読んできませんでしたし、今回も「読まなきゃいいのにあえて読んでる」自覚はあります。今回は仕方なく確認のために読みましたが、今後この作品を読んでしつこく批判するようなことはしません。今回限りです

初めに:このシリーズは、怨み屋がDiabloという反社連中を倒していく話のようです

この作品のサブタイトルでもある「Diablo」っていうのは、この作品に登場する「Diablo」の入れ墨をした反社連中のことです。

この点だけは勘違いしないようにしましょう。


作品全体の感想:読むの15年ぶりくらいだと思うけど、相変わらずげんなりするなこの漫画。

・3年前に傷害事件を起こした前科持ちの反社の人間が、子供を事故死させその子供には顔意外に虐待の後が残っているのに警察から調査もされずに保険金を受け取れるような描写があったり
・さすがに「暴力系の犯罪」をyoutuberとして自慢してるやつが、格闘技の大会にそのまま参加できて人気になってるみたいな描写があるんだけどすっごい雑……(といいつつ、この国ではブレイキングダウンが人気だしNHK党とかガーシーを当選させちゃってるんだよな……)

みたいな感じで、あまりにも社会とかネットに対する解像度が低く描かれている。あまりにも解像度が低すぎて「ああ、フィクション云々以前の話としてこれ日本の話じゃないな」って思ってしまう。あまりにも作りが雑すぎて萎える……。ここまで雑な話にするなら、むしろ現代を舞台にしてるように装わずに異世界物としてやってほしい。

作者さんは今回の件を見てもTwitterの使いこなし方を十分に理解しているの事から考えて作者が馬鹿というよりは、作者が読者を馬鹿にしているなってのをひしひしと感じる。想定されてる読者のレベルが異常に低くて作者から「お前ら馬鹿はこういうレベルの低い話が好きなんだろ?」ってどや顔で押し付けられてる気分になる。おかげで読んでてめちゃくちゃ不愉快になります。明らかにnot fo meの作品ですね。

「月曜日のたわわ」の時は、巨乳ネタで読者を惹きつけようとしてて実際作者の性癖にはちょっと引くわーってなったんですけど、読み進めていったらちゃんと巨乳JKという記号なだけでなくキャラクターが存在してると感じられたしお話としてもそれなりに面白かったから私は普通に読めました。でも、この作品は無理っすわ……。キャラクター未満のただの藁人形だわこれ。もともと一回「もうこの作品はいいや」と見切りをつけちゃったものだし、こういう機会でもなければ読むことは一生なかったと思う。フェミニスト編が終わったら意識しなくてもよまなくなるでしょう。



※繰り返しになるけど、「読まなきゃいいのにあえて読んで文句を言ってる私は馬鹿である」という点は自覚してます。


フェミニスト編は3巻から

本作でフェミニストとして登場するキャラは、仁〇さんだけをモデルにしたのではなくて、石川優〇さんと仁藤さんを組み合わせてる。良く言えばFGOのハイサーヴァント概念で、悪く言えば鋼の錬金術師に出てきたキメラみたいな生き物です。まぁこれ自体はよくある手法でしょうが、キャラクターになってない。


①まず最初に、明らかに石川優〇さん関連のエピソードを雑に取り出してめちゃくちゃ下品に弄りだします。


②そのあと、石川優〇さんみたいなフェミニストに、まるでシュ〇ムルさんみたいな感じで炎上騒ぎを起こさせるエピソードを持ってきます。(下のツイートはシュ〇ムルさんのツイートをいじったネタです)


このあたりの炎上の描写ですが、作者さん自身はTwitterを使いこなしているはずなのに、読者を馬鹿にしているせいかTwitterに対する解像度がやたら低いです。



③ここで、Diabloっていう組織が登場し、先ほどの「キメラフェミニスト」をそそのかして貧困者ビジネスを始めさせます。(このDiabloの工作員はM木さんのつもりかな?)随所に仁藤さんのエピソードを雑に取り込んでます。

……繰り返しになるけど、このあたりの描写がひどくてすっげー想定読者のIQ低い。この漫画でコケにされてるのは、Colaboじゃなくて読者の方だと思うぞ私は。これ擁護してる人たちが実際に読んだら逆にキレそう。



④で、次に名前からして明らかに金〇カズナさんを意識したキャラを出してくる。名前だけならいいけど金〇さんが過去にアレなものを転売してたエピソードとかまで入れてくるので、こいつがモデルですよとあえてアピールしてますよね。



うーむ。それにしたってこうなんというか……キャラクターの性格とか整合性とかを考えずに、現実で起きたエピソードをペタペタ貼り付けてるだけにしか見えない。

別にこの手法が悪いというわけではない。ネット民の需要を効率的に満たすためにわざとこういう作り方をしてるんだろう。
怨み屋の最も偉大な点は「根強い需要をつかんで連載がずっと続いている点」だし、そのためには読者が何を求めているのかを見極めてそれに合わせ続けるだけでなく作品制作の省力化も必須だろう。そう考えたらこの作者さんはそういう意味で「職業マンガ家」としてはむしろプロ中のプロだと思う。
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とはいえ、省力化といってもさすがに金払って読む以上読者にも許容範囲というものがある。できの悪いゆっくり解説を見せられてる気分だ。完全に現実の騒動にネタを依存していて作者が自分で工夫して面白い要素を考えたという努力がまるで感じられない。ラーメン屋に入って、カップ麺をそのまんま器に移し替えすらせずに出された感覚になる。もっとうまく読者をだましてほしい。

もちろんこの作品の売りは「いかにお仕置きをするか」の部分であり、むしろ悪人なんて手抜きでいいってことなのかもしれないけれど、それならそれでお仕置き部分は期待していいのだろうか。お仕置き編がが導入編と同じレベルで安易でチープで納得いかない形になったら、むしろColaboを擁護してる側じゃなくてColaboを批判してる側の人から「なめとんのか」って怒られが発生しそうで怖い。


ここまで露骨にネタにするなら最後まで貫けよと思うけど、キャラを出した後はすぐに「明らかにフィクションですよ」と言い逃れできるようなへっぴり腰展開になってしまっている

で、導入は明らかにColaboをネタにしてるので、とことん現実をトレースすればそれはそれで度胸があるなと思うのだが残念ながらそうもならない。「ここから先はフィクションですから!」って言い訳ができるようなしょうもないストーリーが展開される。

明らかにコイツラがモデルですよと印象づけてから、モデルの人たちが絶対やらないような下品な発言をさせている。
はすみとしこの例を上げてる人がいたけれど確かにそれと似たような感じだ。(はすみとしこさんは稚拙すぎたから裁判に負けてたけど、この作品はそこまで下手ではない)


コンドームネタとかも、専門家から否定されてるのにあえてゲスなTwitter民の意見を全面採用している。
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どこまで訴えられない範囲でゲスな行為ができるかというチキンレースをやっているようにしか見えないし、つまりマンガとして面白くさせようという意志を全く感じない。ストーリーも無茶苦茶だし「風刺イラスト」をつぎはぎしただけのハリボテみたいになってしまってる。別に怨み屋本舗すべてがそういう話ばかりでもないので、明らかにこのフェミニスト編の出来が異常に悪い。
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ここまでの話を一行でまとめると「悪魔のフェミニスト編は絵が上手で話が冗長なスルメロック」という感想になる。「マンガ」として面白いかといわれると「他の人はどうか知らんけど、私がマンガに求めてるのはこういうものではない」とは断言できる。


総合的な感想としては「フィクションとして読む価値が薄い」「これ読むのにお金使うくらいなら普通に暇空茜さんのnoteとかで現実の騒動をおいかけた方が面白そう」ですかね

法律的にこの作品がアウトになるかというと、私は何とも言えません。少なくとも名誉毀損は成立させにくいと思うが、商業漫画のクオリティとは思えず、ナマモノのパロディ・二次創作としか思わなかったので、講談社だけじゃなくてグランドジャンプの編集さんも近いうちになんか事故りそうだなとは思いました。

日本はパロディを法的に保護する仕組みがない代わりに、悪質なパロディについても咎めるのが難しそうですが、やりすぎると興ざめします。

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今回のような作品については、ひたすら読んだ自分が馬鹿だったとしか言いようがなくあまり強く批判をする気になれませんでした。(途中まで一つ一つのシーンを画像付きでツッコミをいれる記事を書いてたんですが、そこまでする意義を感じなくなったので、没にした記事はnoteのメンバーシップの方限定で公開します)