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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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血界戦線12話「Hello,world!」感想  11話までの復習必須!

はっきり言って、一回目見た時は「よくわからん!」となりました。

そもそも前回までの内容をよく覚えておらず(3ヶ月前だからね!)その場その場でこんなかんじだったっけあんなかんじだったっけなどと適当に思い出そうとしながら見た挙句、だいぶ理解がずれていたために目の前の映像と整合性が取れずに頭がこんがらがってしまったのです……。

ttp://anond.hatelabo.jp/20151005134155
初回見終わった後の私の感想はこれね……むちゃくちゃだ。


ということで、まず11話を見返し、それから情報を整理しているサイトを見返し

血界戦線 第11話までの考察と妄想その2(最終版) - 絶望王の正体や「木」の話や第12話(最終回)でレオが行いそうなことなど - ひそかブログ

血界戦線 第11話の考察と妄想その1 - 絶望王の正体とマクベス家について考える! - ひそかブログ

を読んで1話を見返すなどして、ようやくちょいちょい理解。

そこから見なおしてようやく納得できたのですが、やはりすでに一度観てますから感動とかそういう感情がついてこず非常にもったいないことをしました。というわけで、私と同じてつをふまないように、みなさんはぜひ11話までの復習をしっかりしてから12話に挑んでみてください。


ニコニコ動画のコメントでも多数指摘がありましたが、終盤の展開や見せ方は同監督の「京騒戯画」と通じるところが多かったですね。類型としてみると絶望に抗うお話という私の好きなタイプだったのですが、やはり救済対象であるブラックについては、「絶望王」と「ウィリアム」という二重の人格が併存しているような状態になっていたため非常に描き方が難しかったようです。

最重要であるはずの「ウィリアム」の気持は「絶望王」の人格の裏側に隠され、レオがその能力によって「絶望王の裏側に隠された密かな気持を見出す」という形で描かれるため、ウィリアムの気持の変化がわかりにくいんですよね。考えればわかるところではあるけれど、ダイレクトに伝わってこないというか。

11話の時点であれほどメアリーの心理描写や「絶望王」側の描写に力を入れていたのに、だからこそウィリアムの気持がわかるようでわからない、というところは少しおさまりが悪い気がしました。「俺達に翼はない」で、副人格の3人の描写だけ頑張ってメイン人格の描写がおざなりに成るようなもんです。こういったかたちで心理描写については、私の理解力の乏しさもあって納得しきれない部分もありますが、きっとこれは何度も見返していくうちにわかってくるのだと思います。映像的には非常に満足度が高く、さすが3ヶ月待っただけ有る、という感じでした。
とにかく満足度が非常に高い作品であり、しかも見返すと発見が多い心憎い仕掛けが有る。多く売れたのも納得というものです。



世界にハロー、君にサヨナラ―アニメ『血界戦線』感想 - 宇宙、日本、練馬
素晴らしい総括。

そのすべてが始まる瞬間を切り取った1話が僕はほんとに好きで、このアニメのアルファにしてオメガはそこにある、というと思う。それ以降は超絶乱暴に言ってしまえば、1話を別様な形で反復すること、すなわち「僕に希望を示してくれた、ある人たち」との出会いを繰り返すことに費やされる。人々との新たな出会い、世界にハローということ、アニメ版『血界戦線』は、多分そういう物語だ

今から見返すと実際に1話の描写の中で12話の内容がちゃんと包含されてるんですよね。すごくきっかりと作りこまれてるんだなーとわかってから驚くことしきりです。きっと2話以降も見返すとそういう発見が楽しめるんでしょう。


原作10巻とのシンクロ具合が素晴らしい

また、ネタバレになってしまうので詳細は割愛しますが、最終話の描き方、原作10巻における「亀の騎士」のエピソードとのシンクロ具合が半端無買ったです。ストーリー的には全然違うんですよ?登場人物が全く違いますし。 それでも同じものを描いてるのがわかる。

自身の無力さに打ちひしがれなから、自身を卑怯者だと自己規定しながらも、苦しみながらも足掻こうとする意志。それが彼を魔都へと向かわせたわけだが、呪いは未だ彼を強く縛り付ける。そんな彼の苦しみと、しかしのその中に輝く意志とを見抜き、そしてそれを信頼したある男の言葉によって一歩踏み出す時に、レオナルド・ウォッチの物語は前へと動き出す。

キーとなるセリフも原作10巻のものが引用されており、アニメスタッフどんだけ原作すきやねん、ってニヤニヤが止まらなかったです。



しかも原作ではまだここまでなんですよね。アニメはそこから先へ進んでいる。

クラウスに手を引かれて救われた少年が、今度は誰かを引き上げる。希望を示されてきた彼が、今度は誰かに希望を示す。そんな役割の反転が高らかに訪れるクライマックスが僕は好きです。

人と出会うことは、必然的にその人との別れの可能性を胚胎させる。出会いがあれば、どのような形であるかはともかくとして、別れは避けられない。だから、人々と出会い続けた彼の物語が、誰かとの別れを含みこむのは当然の帰結なのだ。時に苦い別れを乗り越え、あまいかもしれない出会いを繰り返し、さらにレオナルド・ウォッチは進み続けるのだろう。誰かにハローといい、そして誰かにさよならを言いながら。きっと今よりもっと、マシなはずの答えを探して。

実際、これは原作のテーマにも成るところだと思うのです。かといって原作をすべて取り扱うわけにも行かない。そもそも原作はまだそこまでいってない。 そういうところを見事に12話(分量的には13話ですが)で描き切ったというのが素晴らしいです。

アニメ見終わった後も原作を観て、そこからまたアニメ戻って、それから原作の続きを楽しむとまだまだ血界戦線は楽しめそうです。