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セブンイレブンの現状について、株価や業績、経営戦略などをチェックできるページまとめ

7payはほんまにひどいなーと思った。

ただ、私は技術的なことはわからんので、投資的なことで感想だけ簡単に。

事業のポートフォリオについて

決算説明書をチェックする方が良いですが、いきなりは大変だと思うのでこちらの記事だけでも読んでください。
www.businessinsider.jp

・売り上げだけで見れば日本のコンビニは全体の20%程度しかない(フランチャイズ主体だから)
日本のコンビニ事業だけで見れば営業利益率は27%くらいある
・日本のコンビニ事業+セブン銀行が異常に儲けてる。
という現状が数字で示されてますね。

月次について

なお、月次情報を見ても「既存店売上」が前年度を上回っています。
www.7andi.com

これは今年「いきなりステーキ」など多くの外食店が
既存店は前年比マイナスになっており新規出店でなんとか全体でプラスを維持している現状を考えると圧倒的に強いです。
7月4日の決算では時短問題なんのそのであり、営業利益は前年比4.6%でした。

時短問題騒動とか、人件費高騰とか、今回の7pay問題などでいろいろ批判されているわけですが。
そこで考えなしに不買運動を叫んでみたところで、困るのはコンビニオーナーさんであって本社ではない、ということかもしれません。

今回の7payの影響についてはどうなるかわかりませんが、
それぞれが妄想で「きっとセブンは落ち目に違いない」とか決めつけるのではなく
毎月月次情報の数字をチェックするようにした方がいいと思います。


経営レポート・組織図について

さらに具体的にはこちらの経営レポートを読んでください。
www.7andi.com

この資料の24ページ、25ページが今回の7payに関する話であり、
明らかにnanacoを切り捨てて7idに統合したいという意図が見て取れます。

f:id:tyoshiki:20190706154732j:plainf:id:tyoshiki:20190706154721j:plain

今回の7payの件で、セブンイレブン本体が本当に深刻な問題であると考えていたのであれば、
デジタル・金融戦略担当副社長の後藤克弘さんが出てきて情報を把握したうえで謝罪を行ったと思われますが、
実際は小林(強)さんが出てきましたし、その小林(強)さんについても会見において全く問題を把握できてないという姿を見せてしまったことからして、
危機感が全く足りていない状況だと思われます。

対策プロジェクトではきちんと後藤さんがトップに立っているようなので、
www.sej.co.jp
f:id:tyoshiki:20190706154348j:plain

今後問題が起きたときに、後藤さんが出てきて説明しない場合、
出てきたとしてもろくに状況を把握できていない、という印象を与える会見内容だった場合は
「深刻な問題だと受け止めていない」と認識したほうが良いと思います。

投資家目線でいうと

セブンイレブンに限って言えば割安な気がする。

様々なリスクがあるものの、他2社がかなり苦しい業績予想なのに対して
セブンイレブンだけが来季も増収増益予想であり、かつ実際に2Qまで前年比プラスの数字をあげている。

まず営業利益率の桁が違う。

上で述べたようにセブンの国内コンビニ事業部分単体を抜き出して他者の連結と比較してみると

          売上    営業利益 
・セブン     9550億  2540億
・ドンキ(統合前)9415億   572億
・ローソン    7000億   570億
・ユニーファミマ 6170億   453億
(来年からユニーが外れる)

セブン銀行などの収益も含むので単純比較はできないが、どう考えてもセブンイレブンだけおかしい。

さらに言うと、先ほど述べたように、セブンイレブンだけ海外進出に完全に成功している。行き詰まり感はほかのコンビニより弱い。
にもかかわらず、ほかのコンビニ2社やドンキ(現パン・パシフィックHD)よりも圧倒的に割安の状態になっている。
これはもろもろの「規制」などのリスクを踏まえてのことであるし、他よりも図体が7倍くらいでかいことが原因でもあるが。

f:id:tyoshiki:20190706161134j:plain
何気に配当利回りが2.5%超えてきており、かつ決算が良くて25日線を抜けてきたので悪くはない。

・・・・・・ただ、そう思って買ってる人が結構いて、すでに信用倍率4.8倍なんだよね……。
あと、普通に今後規制が強化されていく可能性高いとかリスクもあるので主力には無理。

あえて買うなら、1株からかえて手数料実質無料のネオモバイル証券とかで買うのはありかもしんない。




コンビニについては過去にも記事書いてるけど、今後もちょくちょくチェックしていくつもりです。

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