正直、この作品に関しては格ゲーやってない人の感覚がわからないのでどうおすすめしていいのかわからないので
「格ゲー好きだった人間は絶対に買って読め!」としか言いようがないですね。
とにかく3話の格ゲーシーンの描写が素晴らしすぎる
西日本ゲームスポットバーサスの名物実況者である「二回転」さんもこの漫画について賞賛していた(下記動画の2分くらい)ほどにこのゲームの格ゲー描写はレベル高いです。
柚子森さんの時も豪鬼に対する理解が半端なかったけれど、この作者様は本当に格ゲー好きなんだなと言うことが伝わってくる。
そして、それだけの熱い格ゲーシーンを丁寧に描いているからこそ、お嬢様同士がヒートアップして感情をむき出しにしている描写に強い説得力が出ている。
……ああ、くそっ
こいつに「一生」心を乱されている…!!!
お嬢様のお話です。
やめる。格ゲーはもうやめる。
やめるが…その前に。
とりあえず潰す!!!明日のために!!!
白百合、お前を否定する!!!
ここで確実に殺すッッ
死ね、白百合!!!
お嬢様のお話です。
ギッッ……殺ッ…す…ッッ
い…いや、だめだ落ち着け。
むかついたやつから死んでいく
お嬢様のお話です。
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私の中では賭けグルイなみに面白い作品となっております。
対戦格ゲーは勝ち負けがこの上なくわかりやすいゆえに男女問わず人間の感情をむき出しにさせる
……ああ、そうだったな。あの頃は。
明日のためじゃなくて、何かのためじゃなくて。
理由もないのに全力だった(勝ちたかった)
あの頃みたいな夢中になれるなにか(キラキラ)を見つけること。
それだけが人生の目標になっていた。
あんたと出会って、それを見つけた。
あの時、完全に私も同じこと考えてたんだ。
この状況で、次のド日までおとなしくしてるなんてのは
「人生の浪費」でしかない。
前ステする以外の「択」はない私も早く。早くあんたと対戦がしたい…!!!!!!
私も格ゲー大好きだったので、今こうやって夢中になっているお嬢様型の描写見てるとそれだけですごくうれしくなってしまう。
とにかく「相手に勝ちたい」という思いだけが
そのゲーム以外には何の役にも立たないコンボ練習から相手の行動パターン分析までほんとに真剣にやってたよね。
そんな思いをストレートにマンガで表現してくれているから、格ゲーやってた人間としては本当に胸が熱くなってしまう。
この作者様は「恋愛はバトル漫画みたいなもの」が信条の作家さんなので本当に信用できる。
柚子森さんのコンセプトを継承しつつも、より格ゲーそのものに重点を置いており、
格ゲーの描写と、二人の感情がシンクロする描写だけでご飯お代わりできるレベルで面白い。
格ゲーお嬢様好きな人は絶対こっちも是非合わせて楽しんでみてください。
対ありでした。 ~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~ 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
- 作者:江島 絵理
- 発売日: 2020/06/23
- メディア: Kindle版
ウメハラ FIGHTING GAMERS!(9) (角川コミックス・エース)
- 作者:西出 ケンゴロー
- 発売日: 2018/08/25
- メディア: Kindle版