4に引き続き5もプレイ。
5からは立ち絵やモーションが手描きから3Dグラフィックに変化しており、ぶっちゃけちょっと微妙。
明らかにキャラデザはブサイクになった気がする。
2021年には「サクラ革命」が「キャラデザは可愛いのに3Dのせいで不細工に見える」と言われていたが、逆転裁判でも同じ現象が起きていたとは知らなかった。
4までの間ではぐりぐり動く立ち絵は魅力の一つではあったが、3Dにすると「動きすぎてうざい」という印象になるキャラもちらほら。
ストーリーの大枠
3以降の逆転裁判の世界では「法の暗黒時代」が訪れていた。
7年前に起きた
①成歩堂弁護士による証拠捏造事件(ナルホド君がガリュウにはめられたやつ。逆転裁判4のメイン事件)
②そして夕神検事による民間人殺人事件(今作のキーとなる事件)が立て続けに起こったことをきっかけに
さらに、徐々に裁判の場では「手段を選ばず勝利をもぎ取る」という結果至上主義が台頭し
当然弁護士と検事も相互に不信状態となってしまった。
もはや裁判は「真実」を求める場ではなくなり、人々は法曹界に強い不信を抱くようになった。
これが「法の暗黒時代」である。
そんな「法の暗黒時代」をもたらしたもう一つの事件の真実を突き止め、
そこで不幸に陥った関係者を救い出す、というのが本作のメインストーリーとなる。
今回は弁護士側が3人体制になっている
1~3までの主人公ナルホドくん。
4の主人公オドロキくん、
5から新しく登場した希月心音(キヅキココネ)
3人が力を合わせて、法の暗黒時代をもたらした「亡霊」と戦う。
といっても、メインはやはり復帰した成歩堂龍一である。
オドロキくんは別動隊、ココネは「真宵ちゃん=救出すべきお姫様」ポジションに近い。
検事は「ユガミ検事」がメイン。最後に御剣怜侍も登場する
②で殺人事件を起こしたとされていた検事。 なぜか刑務所に収容されながら検事役を務めることが許されている。
誰かをかばっているようだが……。
若くして検事局長になっており、成歩堂龍一と協力して「②の事件の真実」を突き務めようとする。
第1章から第5章まで(ここから先はネタバレ注意)
1章は「逆転のカウントダウン」。 法廷内で起きた殺人事件&爆破事件。
時系列で言うと4章の裁判の途中で起きている。
ちなみに、殺人事件と爆破事件は別々の犯人だが、この時点では主人公もプレイヤーも同一犯だと勘違いしてしまう。
2章は「逆転の百鬼夜行」。1章より前の時系列で、初めてオドロキくんとココネが一緒に組んで弁護を行ったときのエピソード。
このシナリオだけは特に他の事件とかかわりがない独立したエピソードになっている。
、、、ように見えるが、最終話の真犯人もここで登場しているので無関係ではないな。
3章は「逆転学園」。ココネの過去について触れるエピソード。
何気にトリックの難易度が非常に高い。
誘導が親切すぎてプレイしている時は全く難しいと感じなかったが、終わった後で自分でトリックを説明しろと言われると全然頭に入ってなかった。
このエピソードはもう一度メモを取りながらやり直すべきか、、、
4章は「星になった逆転」 宇宙センター内で起きた殺人事件。実はこの宇宙センターは7年前の殺人事件が起きた場所でもあった。
3章の逆で、アリバイのトリックは単純なのだが仕掛けが大掛かりのためなかなかイメージするのが難しい。
5章「未来への逆転」 ココネの過去・ユガミの過去を暴き、真実を見つけることで希望の未来をつかむというエピソード。
4章から引き続きノンストップで展開される。
うーん。まあなるほどといえばなるほどなんだけれど。いまいち逆転のカタルシスは得られなかった。
ココネとユガミの関係は従来の逆転裁判らしいというか、3におけるマヨイちゃんとゴトーさんの関係に似ている。
むしろゴトーは惚れた女への復讐に近い感情で行動していたのに対して、ユガミは幼い少女の心を守ろうと罪をかぶり、文字通り自分の命をかけてでも真実を隠そうとしている。ユガミのほうがよほどいいやつだ。
しかし演出のせいなのか、犯人のインパクトがよわかったせいか、法廷の外でゴチャゴチャやったせいなのか、いまひとつ感情移入できなかった。
5のラスボスも設定自体はすごいのだが、その性質上どうしても個人的な動機が見えにくく、倒してもスカッとしないんですよね。すごく中ボスっぽい。なにか巨大なアクを倒したという感じが得られなかった。
むしろこいつのあとに別のラスボスがほしかった、まである。
個人的には4よりも5のほうが評価低めかもしれない。とはいえシリーズものとしてはたしかに5はつなぎとしてちょうどいい感じかもしれない。