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海外メディアによる岸田首相の評価 「インフレに負けた不遇のリーダー」「自民党の負の遺産に足を引っ張られた」「優れた政策立案者ではあるが、賢明な政治運営者ではなかった」

私は今年の夏、岸田氏とバイデン氏の類似点について書いた。
両氏とも、一見強力な政策実績を持つが、人気は低迷している。選挙での敗北の可能性が近づくにつれ、党内で代替案を求める声が高まった。

岸田氏は外交政策に優れていた

彼の首相在任中、日本は米国との同盟関係を大幅に深めた。
おそらく彼が安倍ではなかったからか、あるいはロシアのウクライナ侵攻のせいか、
岸田氏は日本の防衛態勢に根本的な変化をもたらすことができた。

・防衛輸出規制の緩和
・国家安全保障費をGDPの2%に引き上げる計画
・反撃能力の追加、韓国との関係回復など
安倍首相ですら実現できなかった課題が数多くある。

しかし国内では苦戦した

・彼が掲げた「新資本主義」という経済政策は混乱しており、さまざまなアイデアと「再分配」イデオロギーが入り乱れていた。
 彼は方針転換したが、すぐにはできなかった。
 大幅な増税はなかったにもかかわらず、「増税メガネ」というあだ名がついた。

インフレも彼を悩ませた

インフレの並に乗れなかったのは皮肉なことだった。

デフレを脱却してマイルドなインフレに戻すことに失敗したことは何十年にもわたる日本の首相の課題であったのだが
彼はインフレを作ったわけではないが、やっとデフレを脱却したのに国民がインフレをきらった。
その結果、彼は企業に賃金引き上げを迫ることができたが、実質賃金はようやく上昇し始めたばかりである。

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彼を破滅に導いた二つの問題は、彼自身のせいでは決してなかった。

ただし、私の見解では、彼はそれらの問題を適切に処理できなかった。

①まず、安倍晋三首相暗殺後に表面化した自民党と統一教会の関係問題。
 岸田氏は心からこう言えるだろう。
 「統一教会とは全く関係ないのに、彼は国民の不満を体現する存在となった」
 「そして安倍首相暗殺犯が望むものをすべて手に入れる手助けをした」
 この問題に何ヶ月も費やされたが、政治的な利益はゼロだった。

岸田外相、内閣に統一教会とのつながりを宣言するよう求める

②さらに最近では、報道によれば、岸田氏が辞任する理由--は自民党の資金スキャンダルだ。
ここでも岸田氏は深刻な関与はないが、国民はトップの誰かが責任を取ることを望んでいる。
岸田氏は、安倍首相の暗殺の後、国民からの人気を回復できなかった。

とはいえ、一般的にG-7の諸国でも国民は2年も経てばほとんどのリーダーに飽きてしまう傾向がある。


岸田氏は、広島サミットの成功後に総選挙を呼びかけて時間を稼ぐ機会を逃した。


今年の補欠選挙で自民党が相次いで敗北したことで、党員らは不安になり始めている。

岸田氏は自民党総裁としてもう一期立候補し、勝利する可能性もあった-- 。
実際、それが最もありそうなシナリオだった。

岸田が成し遂げた他の成果

彼の政権下で半導体政策は極めて賢明なものとなった。
日本はTSMCを誘致し、2年足らずで九州に工場を建設し、稼働を開始した。
アメリカの工場建設が遅れていることを考えるとこれはかなり優秀な対応だったと言える。


また、今では忘れ去られているが
岸田氏は長らく閉鎖されていた国境の開放を含め、コロナ禍からの国の再開も主導した。
コロナが流行っていた頃を覚えていますか?
彼がコロナ時代の政策を段階的に緩和したのは賢明な実行だった。



岸田政権下で「失われた20年」の時代は事実上終焉した。
デフレは終焉し、日本株は1989年以来初めて史上最高値を更新し、
オリンピック--後には下落すると長い間予想されていた不動産価格--はバブル期のピークを超えた。
私はいつも、岸田氏はデフレとの戦いに勝利したと宣言するなど、この点についてもっと評価されるべきだと考えていた。
そしてもちろん、今日の話題は--岸田首相が10年ぶりに日銀総裁に植田和男氏を任命したことである。これは非常に型破りな人事である。
それ以来、岸田氏は日本を拡張的金融政策の時代から脱却させる計画を立て始めた。その遺産がどう残るかが岸田氏を定義することになるかもしれない。


私の意見では、岸田氏は優れた政策立案者ではあるが、賢明な政治運営者ではない。

岸田氏の辞任は混沌の時代への扉を開く

首相が再選を目指さないと決断したことで、ここ数年で最もエキサイティングなリーダー争いが日本に訪れることになるかもしれない。



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