ストーリーはいつものP.A.WORKSって感じで、
みんなもやもやを抱えてるけれど、最後は仲間たちとのきずながそのもやもやを吹き飛ばしてくれるっていうド直球の青春もの。
類似作品は「琴浦さん」。
「すくってごらん」など9月に読んだマンガ10作品 - この夜が明けるまであと百万の祈り
というわけで、ストーリーそのものにはそれほど目新しさはないけれど、やはり映像の美しさが素晴らしかった。
「主人公」はある時点から色を見ることができなくなっており、灰色の世界で生きているのだけれど、「ある人が描いた絵を見たときにだけ色を見ることができる」という設定になっている。
主人公が色を取り戻すまでの展開を描いているのだけれど完全に色を取り戻すまでに、時々部分的に色が見えるようになるシーンが何回かある。この灰色の世界に色が戻ってくるところの描写がとても美しい。絵画であったり、雨上がりの街中の光景であったり、花火のシーンであったり。そして、最終的に部分的にではなく視界に色が広がっていくシーンであったり。普段私たちが何気なく見ている世界が、実はこんなに色にあふれていて美しいのだということを嫌でもわからせてくれる演出が本当に心憎い。
当然だけど、この世界の色と主人公であるヒトミの心情はリンクしている。最後の展開ではいろいろなことがわからないまま投げっぱなしになってしまってる感はあるけれど、少なくともヒトミはとてもいい笑顔になってて、とても清涼感のある終わり方になっている。
あと、OP曲の「17才」が本当に素晴らしかった。この曲なかったら最後まで見てなかったと思う。
ハルカトミユキ 『17才』(『色づく世界の明日から』OP ver.)
同窓会 Yesterday Once More OP&ED (Win版)
また明日見返して、気に入ったセリフとか取り上げていこうと思う。