頭の上にミカンをのせる

「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

最近のこのブログのお気に入りは「アークナイツ」です
アークナイツ
kindleセールの紹介
新NISA解説ブログ
発達障害

急な株価下落時にパニックにならないために最低限知っておきたい「逆張り指標」について

今回もそこそこ派手な急落が来ました。


私が株はじめてから5年目になりますが、さすがにもうtwitterでずっと付き合いがある人にとっては「よくある調整」の一つにすぎないようで、この程度の下げは全然ビビってないし余裕っぽい雰囲気です。強がりではなく本当に「買い増しチャンス来た」と喜んでる人を多く見かけます。


とりあえず下落の時にチェックすべき項目をおさらいしてみましょう

短期的にはいくら何でも急に下がりすぎに見えますが、実際はどうなんでしょうか。そろそろいったん短期底を期待したいところです。


というわけで、急落時に見るべき「下げ止まり」判断基準を確認しておきましょう。
※以前一度ほぼ同じ内容を書いたことあるのですでに読んだ人はスルーしてください。


相場の上昇時はうまい人も下手な人もそんなに差は出ません。むしろサルみたいに買いまくったほうが強いこともあります。逆に、急落時には経験者とそうでない人の差がモロに出ます。何も知らない人はただただ激しい値動きに混乱してしまいがちです。一方で、経験者はだいたい以下のような要素をチェックしてチャンスを待っています。

これらの指標は、逆張り指標といいますが「こういう条件を満たしたら買い!」っていう風に考えるよりはどちらかというと「これらの条件がある程度満たされるまでは買わない」という判断のために使います。こうした指標を見ながら、もっとも敏感な株が戻り始めるのを確認して買いに行ってる人が上手い人です。



指標1 裁定取引残高

https://karauri.net/chart_saitei/
裁定取引残高は売り越しが優勢です。
しかし残念ながら最近はこの指標が全く使えなくなってきました。

指標2 騰落レシオ

70以下が買い始めるタイミングとよく言われています。理想は60以下です。

https://nikkei225jp.com/data/touraku.php
(25日) (15日) (10日) (6日)
68.81 68.24 44.84 38.90
75.78 83.18 51.99 50.19

ばっちり条件を満たしています。

指標その3 新安値数が(ただしこれは年初が高かったので微妙)500以上を5日以上継続

モーニングスター [ 株価指標 ]
全然条件を満たしてません。


指標4 信用評価損益率

https://nikkei225jp.com/data/sinyou.php
東証一部平均でマイナス15%を超えるとセリクラが起きて反転することが多い。
(理想を言えばマイナス18%まで来てほしい)

現在はマイナス13.59%です。

なお、東証マザーズは全く条件が異なります。
この指標を重視する人は絶対に松井証券の口座を開設しておきましょうね。


指標5 日経平均25日平均線乖離率がマイナス4%

https://nikkeiyosoku.com/kairi/

現在はマイナス-3.8%です。


指標6 日経平均25日移動乖離

https://info.finance.yahoo.co.jp/ranking/?kd=20
マイナス25%超の銘柄数が50以上。理想を言えば200以上欲しい。

現在は50銘柄です。


他にも「VIとの乖離」「空売り比率」「PCレシオ」「牛熊比率」「斎藤レシオ」「PUTオプション出来高」などが指標として有名

他にPBR1倍ラインも意識はされやすいですね。今現在は21000あたりです。

一気に言い出すと切りがないですし、これらは市場の原理がわかってないと使いにくいため上の6指標を理解したうえで自分で調べてみてください。




以上の要素を踏まえて「いったんは」下げ止まりが意識されるラインです

そろそろ売り方は「いったんは」利食いをする頃だなということがわかります。

上昇モードが落ち着き、下落・調整モードに入ったときにまずこれらの指標をイメージする人とそうでない人では全然落ち着き方が違います。

指標5を見れば「どこまで下がるかの覚悟」ができますし指標1・4・6を見れば「どのくらいのタイミングで買いを意識するか」も判断できます。

慌てて昨日買いに行ってさらなる下落を食らった人とか。逆に今日悲観モードになって投げ売りした人は今後このあたりをチェックする習慣を身に着けるとよいのではないでしょうか。

よく「この損失は授業料」みたいなこと言ってる人いますが嘘です

投資はとにかくお勉強がすごく大事です。

なんも考えなしにトレードして負けても全く経験値は全くたまりません。勝ってる人はどんどん理論を実践で磨いて、検証してうまくなっていきます。勉強しない奴や、自分のトレードを振り返って弱点と向き合って改善しようとしない人は何年たっても負け続けてます。そういうもんです。天才ではない人は、ちゃんと手法や理論勉強して自分にあったやり方を身に着けたほうがいいともいます。勉強が嫌な人は個別株投資で一攫千金とか寝言抜かすのはやめてインデックス投資したらいいとおもいます。




余談1 下落時は有名人の真似をするのは絶対にやめましょう。

なお、うますぎる人は資金力に余裕があるため下がってる途中でもがんがん買っていきます。日経平均で500円幅マイナスでもびくともしません。

上げ相場ではこういう上手い人を適当に真似したら儲かりやすいです。でも下げ相場では絶対にやめましょう。こういう人をフォローして、その人が買ってるから買いだ!ってやると、資金の余力が足りなくて死にます。そして自分が死んだところが底ってことになりがちです。

下げ相場で一番死にやすいのは「ハイレバ戦士」と「有名人のフォロワー」の二つです。自分がそうかもしれないという自覚がある人は、下げ相場の時はtwitterを見るのを絶対にやめましょう。





余談2 私は今回に限ってはそんなに楽観視はしてないです

私個人としては今回の下げは「アメリカ株最強」の構造を揺るがすものであり、追加金融緩和が発動しない限りは本当の意味での下げ止まりは来ないと思ってます。


先の記事で述べたようにアメリカは「好業績」に「自社株買い」のブーストが載っており、需給ひっ迫の影響で実際の経済成長率の何倍もの勢いで株価が上がっていました。逆に言えば業績が下がると高配当や自社株買いブーストも弱まります。その状態で無理して自社株買いや高配当を維持しようとすると財務が悪化します。

業績悪化が一時的なものなら良いのですが、右肩上がり前提でだいぶ無理をしているので、どこかでチキンレースから降りる必要があります。日本では一見偽装が明らかになるとそれからワラワラと「じつはうちもやってました」と手を挙げる企業が増えますが、アメリカでもどこかが無理な自社株買いチキンレースを降り始め、それに追随する企業が増えてくるとやばいですね。今回のコロナショックはそういう「降り」の理由付けとしては十分ありうるので怖いです。まだ決算で数字が出るまでは大丈夫だと思いますがこれからどうなるかは読めません。

景気の悪化だけでなく、株価下落自体がさらなる株価下落を呼びこみます

むしろ株式市場においてはこっちの影響のほうが短期的には大きいです。業績の一時的悪化に留まらず「資金の循環速度」自体が鈍るからです。

上げ相場で活況な時ってどうなってるかというと

①市場の主力株が上がる
(日本みたいにユニクロとかキーエンスではだめ。個人は全く買えないから)
②市場参加者が利益を出して余力が増えるので、利益をさらに投資する
③ある程度上がったので利確して次の銘柄を物色する
④市場で循環する資金が増えるのでいろんな銘柄が値上がりする

これに対して、下げ相場で市場の空気が悪化すると流れが逆になります。買い控えが起きて流動性が下がったところに損した人の売りだけは降ってくるので、企業価値を無視した大幅な下げが起きます。

現在は政府やFRBに「早く何とかしろ―」と圧力をかける「催促」相場です

私は政府やFRBが思い切った対応を取らない限り、ダウ平均は27000どころか26000まで自然落下する可能性があると思ってます。(まぁさすがにその前に動くんだろうけれどね)




他にも投資関係の記事書いてるからよかったら読んでね。