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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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「月姫リメイク版」感想① これからプレイする人への簡易アドバイス

まず月姫リメイクって原作知ってる人には買いかなのかどうかについて

これは「買い」です。

アルクェイドルートだけだと一部キャストの入れ替えや演出が強化されたくらいで目覚ましい変化はありません。本筋としては原作と大きく変わりません。

しかし、シエルルートが凄い。というかシエルルートのTrueENDですね。

私はシエルルートのNormal Endまでは「演出も凄くなったし新しい展開も加わったけど、原作勢なら焦ってプレイしなくてもよいかな」くらいの評価でした。

でもシエルTrue Endは別格でした。まじで興味ある人は画像でのネタバレ食らう前に今すぐやっとけ!って言いたい。





良くも悪くも「月姫」という作品、特にアルクェイドに持っていたイメージを大きく飛躍させてくれたと思います。

原作ではまだまだ活かし切れてなかった各キャラクターのポテンシャルをたっぷりと見せつけてくれる展開は単なる新キャラ追加とか、キャラの掘り下げよりもはるかに美味しかった。

FGOという「宇宙規模」の物語を描いてきた蓄積がこの月姫にフィードバックされた感じがしてほんとに最高でした。
(インタビューによると実際は2010年頃にはすでにいったんシナリオは描き終わってたそうですが、発想や演出面などは確実にFGOなどの影響あると思うんよな……)

というわけで、シエルルートのTrueエンドのシナリオ部分だけで値段以上の価値があったと感じますしネタバレ食らう前にプレイして良かったなと思います。

あと、作品のボリュームがマジでエグかったので、裏が出そろうまで待つのはマジでお勧めしません。

本当に2つのルートだけで30時間以上かかりました。 4日かけてなんとかクリアできた感じでまだ埋まってないところもたくさんあります。

最初は「これだけ待たせて分割版かよ」って文句言ってましたが、今となっては正直ナイス配慮だと思ってます。



若い人ならいいけど、30過ぎたオッサン勢はまとめてやろうとすると体力的に死ねるし絶対リアルタイムでプレイした方が楽しいので今やっとけ!



今は買わないという人も、とりあえず本作品は原作と大きく別ものになったのでまだ読んでない人は安心して原作コミックスで予習しておくといいと思うよ。







次にざっくりと攻略について知っておくべきことの説明です。




アルクエイドルート、シエルルート、どちらも15日目でエンディングになります

10日めあたりで「長すぎる!そろそろ終わってほしい」と思い始めると思いますがそこからがさらにクソ長いので頑張りましょう。

体感としてはfate より長いです。



選択肢の数がやたら多いのに、セーブスロットが100しかないので、すべての選択肢でセーブしていると足りなくなります。

シエルルートの途中で「これ以上セーブスロットがありません」となった時に目が点になりました

計画的にセーブしましょう。

ほとんどの選択肢はわざわざセーブデータを残しておく必要はありません。



アルクェイドルートには分岐がありません。(おそらく裏が出た時にトゥルーエンドが追加されます)

大きな分岐はないので深く考えずに選んでも大丈夫だったはず……。


10日目に「嫌がることは、できない」が選択できればエンディング確定します。




シエルルートにはノーマルエンドとトゥルーエンドがあります。

シエルルートには内部データで「志貴の悪徳ポイント」と「アルクエイドの好感度」があります。


これをミスると大きくやり直しになるのでセーブしたうえで正しい選択肢を選びましょう



具体的には以下の3つのポイントを間違えるとめちゃくちゃやり直しさせられます。



①第8章の3つ目の選択肢は「アルクェイドの方が、ほっとけない。」を選びます。
シエルルートなのでシエル先輩の方が大事を選びたくなると思いますが、ここでは分岐がなく、後でやり直しになるポイントなので必ずこっちを選ぶこと。




②第9章の1つ目の選択肢では「そりゃあ痛くなくて効くものを。」を選びます。
これで違う方を選ぶと、その場では何事もなく進みますが時間差で確定BADENDになるのでかなり厄介です。大したBADENDでもないのにこれやり直しさせられると心折れるので注意。
(逆にいうと、これを選ばないと見れないバッドエンドがあるので回収したい人はここでセーブ)



③第9章の2つ目の選択肢では「……そんな無意味な事はできない。」を選びます。
まぁこれは普通にこっち選ぶと思いますが、バッドエンド狙いでもう一つの選択肢を選んでもそのまま話が進んでしまい、後で戻ってやり直しさせられます。



④第9章の4つ目の選択肢では「それ以上進んだら嫌いになるからなっ!』を選びます。
どっちを選んでもよさそうな選択肢に見えますし実際どっちでも何事もないかのように進みますがトラップです。違う方選んだら後で戻ってやり直しになります。




ルートクリア後でないと選択できない選択肢があるのできちんとセーブしておきましょう。


例:7章「使徒27祖ってなんだ?」の選択肢などはクリア後じゃないと選択できません。


この辺りはフローチャートで空白が確認できるのでそれほど真剣に考えなくても良いです。




アルクェイドルートは原作とそれほど大きく変わりません。


・ネロ教授は物語開始時点で消滅しており、代わりに別の死徒が登場します。


シエルルートは完全に別物とは言いません(最後の最後の展開は同じ)が、途中部分がめちゃくちゃ強化されています


原作では「聖堂境界・埋葬機関」関係は全部シエル先輩が一人でやってくれていましたが


本作では「埋葬機関」の代行者は二人ペアということになっており、もう一人の代行者が登場して二人でこの事態の解決に当たります。


また「聖堂境界」もオリジナルキャラも多数登場し、「埋葬機関」の7人の幹部メンバーの情報も開示されます。


これによってシエル先輩の過去の掘り下げがゴリゴリにパワーアップし、ロアとは違う別の使途も登場します。


今回登場した新キャラのうち、4名は正体も目的も不明で、「other side」に引き継がれます

・アルクェイドのトゥルーエンドも「other sideに引き継がれます」





ここからはファーストインプレッションです。一応書いておくと微ネタバレ注意。








「アルクェイド」というキャラクターの幅がさらに広がったシナリオでした

原作ではアルクェイドの可能性のごく一部しか見れてないんですよね。

しかしよくよく考えると、このお姫様基本的に本人がその気になったらなんでもできてしまうわけで。

そのあたりの「危うさ」というか「火薬庫」感が原作ではあまり表現されていませんでした。別ルートでは割とおとなしかった。


しかし、今回のシエルルートではアルクェイドの印象がガラッと変わります。

別のヒロインルートに入ったからと言ってこのわがままいっぱいのお姫様がおとなしくしているわけがない。

むしろ他の女の子にかまけて放っておくとどうなるか……。

展開がちょっと変わっただけで彼女がなにをしでかすかわからない、というハラハラ感が凄く伝わるシナリオになっていました。

特にトゥルーエンドはもうシリアス展開なんだけど爆笑しながらプレイしてました。

当然、裏ルートでもアルクェイドがおとなしくしてくれるなんてことはありえないでしょうからどんな殺し合いを見せてくれるのかとても楽しみです。



本作で一番好きなキャラクター

そりゃまあキャラクターとしてはノエル一択ですよね。

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物語の位置づけは第一に「アルクェイドに恋をしたがそれ故に彼女を憎まざるを得なかったロアの男女反転バージョン」です。シエルに執着し、それ故に彼女を越えることを求め、それがなし得ないから恨むしかなかった悲しき存在。


しかしもう一つ、エリート化け物だらけの「月姫」世界において「弱者」の声を届けるという役割もあったように思います。こいつがいることで作品の縦幅が広く感じられた。

すごくいいキャラだったと思います。


メルブラでの実装も決まってるので、メルブラ新作出たら絶対使うぞー。

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声優が茅野愛衣さんということもあり、前半は「このすば」のダクネスみたいなキャラかと思ってたらあらあらまあまあ……。


「化け物」しかいないこの月姫ヒロインズの中にかかんに割って入ろうとする心意気やヨシ!実際めちゃくちゃ根性あるキャラクターでしたね。


こういう「サクラの詩」の長山さんとか「鉄風」の空手娘ちゃんみたいに
「凡人だけど天才に食らいつこうとする脳筋根性キャラ」は大好物です。
www.tyoshiki.com





しかし、このキャラクターのおかげで、ますますキャラが被ってる弓塚さっちんの出番が……。

今度こそさっちんルートあるんだよね?大丈夫だよね?