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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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青二才さんが、自分が書いた電子書籍の見どころを説明してくださっているのでこちらでも共有しておきます


そもそも論からとことん語りつくすツイフェミとオタクの話


こちらについて

「どういう人に何を伝えたいのか」が全然わからなかった。

などきになった点をレビューでお伝えしたところ、ご丁寧に長い目の説明をいただいたのでこちらでも共有しておきますね。


まぁこの辺りは読み飛ばしていただいて……

初めてレビューがついたんだけどさぁ…要約すると「お前の作ったもんはグダグダだが、その文章からほとばしるパッションと、ヤバいテーマに踏み込んでしっかり書いたチャレンジ精神だけは買うぜ」という「このレビュー読んでだれが買うんだよ!」的な営業妨害感があって、ぐったりした。そりゃ、マンガとかで「熱い三流なら上等よ」とか言えばかっこいいけどさ…レビューでそれ書く!?
で、そもそも、こんな「お前の熱意だけは買うぜ」なんて、【お前はマンガの強キャラかよ】みたいなヌルッとしたことを言ってくることからわかるように…面識があります。そして、本人に悪気はないはず。面識があるもクソも、この人自体、一部界隈では有名なので、名前を見て察する人も多いかと。

ただね、言ってることはあながち間違ってないのです。私もハニワ氏か、青識亜論氏がこのテーマを書くのが「丸く収まるだろう」と思ってたので、変に感情的になりすぎないでドライに淡々と書けるぐらいの人にやってほしいという私の気持ちや考えは伝わってるのかなとは思います。そうなんですよ、私自身ツイフェミ評論・オタク評論の決定版にして聖典みたいな本を書くにはとても荷が重いのは自覚しております。で、そんな中で「だれもやらないんだからやりましょ!」で書いた本だから、実際にはこのレビュー自体は間違ったものではないです…いい気分しないけど。一方で、「あー伝わらなかったんだ」と思ったところは多々あるんですよ。

まず、この本に限らずなんですが…ハニワ氏が私の書いたものを評価する時の基準って「パッション」になりがちなんです。知識面で凌駕されたり、私より早く深掘りしてたりするので、ターゲティングが合わない。

https://twitter.com/tm2501/status/1478367394431406086

いや、内容で評価して良かったんなら内容でガチに評価しますけど……ほんとにそれやっていいのかな?

私は、本作品のターゲッティングが「青二才さんのファン向け」だと思ったんですよね。というかそれ以外の人に売る気が全く感じられなかった。なのでその人たちに訴求するように「青二才さんらしさがたっぷり詰まった本ですよ」って紹介したんですよ。(’というか、私自身の感想はほとんど書いてません)




これに対して「ターゲッティングが合わない」とまで言い切っているので、そういうわけじゃないようです。 



では青二才さんが想定しているターゲットとはどういうものだったか?


「どういう人に何を伝えたいのか」①=フェミニズムについて歴史的経緯を考えたことがない人向けに「教科書や世の中で語られる歴史より、もっと古いところから歴史的経緯を考える面白さ」を伝えたい

私がやりたいのは、ツイフェミにせよオタクにせよ「教科書や世の中で語られる歴史より、もっと古いところから歴史的経緯を語りたい」「そうすることで、思想史・文化史だけでは網羅しきれない検閲の歴史や、活動家による妨害の歴史を明らかにする」という切り口の面白さです。

・教科書や定説よりもちょっと詳しいこと
・統計の細部や、文化が発展する現場にいないとわかりづらいところからの問題提起

というのは、生息地が近くて、自分で調べる習慣がある人にとってはそこまで面白いものに見えないんです。だからこそ、ハニワ氏がああいうレビューを書くこと自体は筋が通る

・・・なんかすげえフワッとしてて小野寺系さんみたいなしゃべり方するなあって感じなんですが、
とりあえずライト層に向けて「教科書や世の中で語られる歴史より、もっと古いところから歴史的経緯を語りたい」ってことらしいです。


「どういう人に何を伝えたいのか」②=フランス革命以前からのフェミニズムの歴史、手塚治虫以前の表現規制の歴史について、オタクだけではなくフェミニストの人にとって面白い話を書きたい

一方で、「日本キリスト教婦人矯風会/福島みずほ氏の暗躍」「刑法175条」「企業による自主規制は法律以上に厳しい時があって大変」といったところまでちゃんと語ってる・抑えてる人は少ないんですよ。そういうのを順序だててマイルドな話しから順番に押さえていって、読んでもらえる読み物にするのってけっこう大変さらに言うと、オタクにフェミニスト活動家的なモノを紹介したいのもある一方で、タイトルにツイフェミと入ってることから「フェミニスト」が読んでもある程度面白いものにしないとダメだってことで…「フェミニストがフランス革命からスタートしてるの、ご存知?」からやってる。

さらに言うと、そこも「フランス革命」からというのが、よく言われることなんだけども…「中世に於けるジェンダーとは?」というのをちゃんと触れてる媒体がほぼない。世界史好きな人なら「農業と軍事しかやってないあの時代に女の子ほっぽりだしたらヤバい」とわかるが、その話をする人少ない。
で、オタクはオタクで、手塚治虫からスタートしてる歴史的なモノが多いけど…そもそもなんで手塚治虫がスタートなのかをちゃんと説明できる人が少ない!そこで、エログロナンセンスや、(戦前からある)内務省の検閲に触れないとダメなんですが…そこを意識してるオタクがあんまいない。教科書・定説より歴史を語る面白さというのは、文化と今ある問題の根本的なところに触れることでしか見えない強みや弱みというのがあるのです。

…あースロット分析風の画像とか載せたほうが良かったかな?

無愛想な本だなぁ…とは自分でも思うから、そこは考えるかも。なんでそれをトコトンやったかといいますと…オタク文化が好き、成人向けが好き、動画も作ってるし、キンドルも出すかも…といった人にとって切実な問題を語ろうと思ったら、けっこう骨が折れる。オタクの中では「そういう人いるよね」なことも、多くの人は1から説明しないと多分、わかんない
そうやって、「(完全に知らない人はぼくの本なんか読まないとは思うが、せめて)微妙に守備範囲がズレてて知らない人ぐらいが読んでも面白いぐらいのものは書こう」と思って書いたのが、私の本です。

……「オタクじゃなくフェミニストが読んでも面白い」「普段この問題にそれほど関心がない人たちに読んでほしい」って。

一番難しいターゲッティングの設定のような気がするんですが……。

ターゲットがめちゃくちゃ広すぎる……。ほぼ絞り込みされてないと言っても良いやつだ。

この層へ訴求ができ、手に取らせることができるなら、それこそ「もしドラ」級のウルトラヒットになると思うんですよね。

本当に売りたいなら、もうちょっとターゲットを絞るか、読むメリットを明確にしないと厳しいかもしれない。


※この本は、「もしドラ」は本の内容はともかくとして、マーケティングとしては最強でした。今までの「自己啓発本」という買った人が読むジャンルからスライドさせて 自分が読むというよりは子供や新入社員にプレゼントするための「ラノベ・絵本寄りの内容」「進研ゼミのマンガ的な内容」にして世の中に送り出したことが画期的だった、ということを長々とハックル節で語っている本です。



アピールポイント=ネットの言論空間よりは歴史的に掘り下げているから絶対に面白いと思います!

ネットの言論空間よりも深く掘り下げた本だからその点は絶対に面白いと思います。

ここは書き手自身が語るのは難しいと思うので、読んだ人間が考えるべきってことかな。



余談。今回の本には書いてないそうですが「すでに表現の規制によって10年くらい前の豊かな表現が死につつあり、その危機感が本を書く動機になった」とのことです

そうそう、ハニワ氏が「モザイクへのこだわりを語って」と言ったので、載せておくと「(デジタルで新たなモザイクが足されていない頃の)放課後奴隷倶楽部」「痴肉祭」あたりを読むと、けっこう【あー黒海苔は悪しき文化じゃ!】【刑法175条シスべし!】と思うはず。具体的に言うと、「放課後奴隷倶楽部」シリーズはまぐろ帝国さんというむっちりした女性を描くのがうまい人の作品なんですが…キレイというよりも、フェロモンの宿る女性の描き方がすごいです。「痴肉祭」は今では一般向けマンガでも有名な坂崎ふれでぃ先生の作品。生まれ持った身体的特徴自体を個性として描き出してしまう良さがあり、あまりおしゃれに気を使ってない子までその魅力を存分に語ってるのがまた魅力。あとは賛否が分かれるかもしれませんが、オイスター先生の「精液中毒」なんかも、これ以上規制が強くなると読みづらくなっちゃう作品ですね。いわゆるピアスなんですが…今塗りつぶされちゃうからなぁ…。

10年前ぐらいの作品って、修正が緩かったからこそ、汁気を使った演出や、細かい描き分け、体の特徴が違うこと自体を個性として描いたりできたのですが…今はその作風が死にました。ほんと悲しい話ですよ。科学技術が進んでて、平和で、検閲が少ない世界じゃないとオタク文化は成立しない!規制で一部の作風が滅びゆく今、その思いはもっと多くの人に共有されてほしい。そんな気持ちで書いた

ということらしいので興味ある人は読んでみてはいかがでしょうか。




上の説明を読んでみた感想

言いたいことはなんとなくわかったような気もする。

①「普段から表現の自由について考えてる層じゃなくて、もっとライトな層へ向けてオタクやフェミの歴史を掘り下げて語りたいんだ!」

②「フェミはフェミのこと、オタクはオタクのことしか知らないから、お互いに自分が知らない相手側のことを理解できるきっかけとなる内容を語りたいんだ!」

③「表現規制はすでに足元に及んでいて、そのせいで自分が好きな表現が消えつつあるんだ。この危機感を共有したいんだ!」



ってことかなと。



まぁ確かに読んでみた感想として、それっぽいことをしようとしてた気はする。



なので、あとは


もっとわかりやすく簡潔に!

Twitterじゃなくて製品紹介ページに!

書こうね!


ってことかなと思いました。


そういう本らしいので興味のある人はぜひ読んでみよう


そもそも論からとことん語りつくすツイフェミとオタクの話


金は払いたくないが一度読んでみたいという人は先着5名様までギフトコードあげます(詳しくはこちらの記事どうぞ)

www.tyoshiki.com




余談 「なろう」作品にマウントしがちの自称意識の高いオタクや小説家ワナビさんたち、マーケティングの絞り込みが皆無な件

記事の途中でターゲットの話をしました。

良いか悪いかの話はしませんが、「なろう」で人気化して書籍化もしていく作品って、ってめちゃくちゃわかりやすくターゲットを絞ってるんですよね。

「小説家になろうのランキングをチェックしているボリュームゾーン」を明確にターゲットにして、それに最適化できる人は小説家への切符をつかみやすい。

これ簡単に言ってますが、言うは易し行うは難しでです。 めちゃくちゃ「プロ」「職人」の目線なんですよね。

これができる人は、トレンドが変わっても同じように「可視化されているターゲット」に向けて「旬」の作品を作り出せます。

小説家になろうに求められてるのは原則として「売れる作品」です。才能のある作家さんを育てていくことは二の次ですでにある程度完成している作家さんが求められている。

なので、「売れる作家さん」「売れる作家さん」を求めている出版社の人たちが、そういう視点や技術を持つ作家さんを優遇するのはまあ当然だと思います。

「最果てのパラディン」の作者さんみたいに基本的レベルがずぬけて高い人はこういうこと考える必要ないんでしょうけど、普通の人はこれができるかできないかが凄い差になるんでしょう。

これに対して、「なろう」作品バカにしてるけど自分の作品が評価されないタイプの人は「誰に何を読んでほしい」というターゲットが全然ない場合が多いのかもしれません。ただの推測ですが。

なまじ自分の知識や技術に自信があるとターゲットを全く絞らなくても売れると思ってしまう。「小説を書ける自分は消費するだけのオタクよりもすごいんだ」という自負があって、それに媚びるようなことができない。そういう人は「オタク」や「なろう」を見下し批判しながら、評価されない自分を正当化するという負のループにハマり、ひどい場合は新橋九段さんみたいになるようです。

もしかしたら、「売れる」かどうかという目線でない別の軸でみれば、小説家ワナビさんの方がいい作品を書いていることはあるかもしれません。オリジナリティがあって、意欲的な作品を書けるのかもしれません。でもそれは「英語と国語」の2教科のみ高得点を取ることを求められる私立大学の試験で5教科でバランスよく点数を取るような勉強法で挑んでるようなものになってるかもですね……。



私のブログもまさにそんな感じで「誰に向けて何を読んでほしい」とか「こういう人が読むと〇〇を得られるブログ」っていうコンセプトが不在です。

ただ「よしきという人間が毎日徒然によしなしごとを書いているだけ」な上、割とネットのニュースとかに反応していることが多いので書き手の個性もそれほど明確ではない。

・・・まじで、なんでこのブログ読んでくれてる人がいるんだろう。本当にありがとうございます。。。