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日銀による10年国債の指値オペ実施によって、日本だけが金利抑圧する状況に。一気に円安が進行して大量のFX戦士が粛清される

www.nikkei.com


指値オペ自体は絶対やるだろうと思っていましたが(というかやらないと日銀がBSの自重に耐え切れなくて崩壊する)

まさか一日に二連発はさすがに想定外……。




そもそも指値オペってナンジャらほい

日銀による債権市場への直接市場介入です。

国債入札に関して、日銀が「この金利以上になったら買いを入れます」と宣言して実際に無制限買い入れを行うわけです。


これによって何が起きるかというと、10年債の金利上昇が特定の値から上がらなくなります

https://jp.investing.com/rates-bonds/japan-10-year-bond-yield-streaming-chart

今日のチャートだけだとわかりにくいと思いますが、これから数日見てたらわかります。
日銀が指値オペを続けてる限りはこの値を越えることはできません。
それ以上国債を売ったら無条件で焼かれる(日銀の買いで踏みあげさせられて損をする)からです。
※正確には上下0.25bpを許容するとのことなので0.00~0.50の間になりますが、指値オペ宣言の上で0.25の上を売るのは相当勇気が要ります)


指値オペによって何が起きるか

「ドルと円の金利差拡大が止まらない=円安」を日銀が容認するというメッセージが市場に強く出されます。


当たり前ですが、低金利ということは調達コストが安いということです。

なので、日本の国債を売って(円売り)、例えばドルを買えば(ドル買い)その金利差でお金が儲かります。

これをキャリートレードと言います。

「MVNOで小銭稼ぎするの1億倍えぐいバージョン」と思えばおk。

このキャリートレードが活発化します。 これによって円売りの動きが加速します。



ところで、現在ドル円は短期的に上がりすぎていてそろそろ下がるやろと思って個人投資家が死ぬほど円買いを入れてました。



指値オペが発動されてから最初に起きること、みんなはわかるかな?



そうだね、粛清だね



日銀による大量虐殺再び

「FX戦士くるみちゃん」原作では、2012年の日銀の異次元金融緩和発表によって円安が急速に進み、ドル円を売ってたとあるキャラは爆発四散してソープ落ちするという展開が描かれて話題になりましたが

2022年になって、同じような地獄が再び展開されることになろうとは……。




指値オペは事前に警告されていたので、今回喰らった人たちはちょっと勉強が足りてないとはおもうものの、

いずれにせよ1日で4円、1時間で2円以上上がるというジェットコースター的な展開が発動してついにドル円が125円に到達しました。


日本の個人は円を売りまくっているので明日明後日くらいまでは追証で死人が大量に出るでしょう。



いやーエグイっすわ……。


大量虐殺をしてまで日銀はなにがやりたかったの? 指値オペをやった日銀の狙いってなに?

これはちょっと前から何度も紹介してる「マイナス金利」で語られてるとおりです。

なぜ日本だけがバブル崩壊以降ずっとデフレなのか。

アベノミクスの後もインフレが実現しなかったのか。

なぜ日銀はインフレがやばいと言われてるのに金融引き締めをできないのか。

そのあたりはだいたいこの本に原理として書かれてます。




こうなった以上はちゃんと読んで理解しておいた方がいいと思いますよマジで。

今回は黒田さんの集大成ということで、単なる円安誘導ではなく

イールドカーブコントロール、特に10年金利をおさえて30年国債金利を上昇させたいという

かなりいびつな政策になっていますが、そのあたりは説明が大変なので、明日書きます。