私は浅野いにを作品に対して、ムダに「おしゃれ社会派気取り」みたいなにおいを嗅ぎ取って勝手に抵抗感を覚えてしまう人間だ。
なので、ちゃんと全部読んだわけでもないのになぜか浅野いにを作品が総じて嫌いである。
特に「おやすみプンプン」を引用してあーだこーだ語ってるやつとは趣味が合わねえ・・・とかムダに嫌悪してた。
でも「デデデデ」だけはどうしても嫌いになれない。
だってこれ、コアの部分は「まどマギ」とか「シュタゲ」とか「サマータイムレンダ」と同じなんだもん・・・。
オタクが大好きなやつなんだもん・・・。
最後まで読めばめっちゃ好きな作品である・・・のだけれど
この作品については浅野いにをファンでなくても読むべきだと言いたい。
だけど、「この作品がどういう作品なのか」がわかるまで、読むのがめちゃくちゃしんどい作品だった。
私はアニメ(映画)で見たのでなんとか耐えられた。マンガだったら絶対に耐えられなかった。
こんなん「おやすみプンプン」を最後まで読めるサブカルクソ野郎(褒めてます)とマゾじゃないと無理。
正直この作品は「ネタバレを踏んでから」読んでほしい。
実際今から語るネタバレは作品の 1/3 であって
この 1/3 を見たからと言って、作品全部わかるわけじゃない。
少なくともこういう作品だということについて分かった状態で見てほしい。
というわけで、あえて大事な部分をネタバレする。
ネタバレが嫌いな人はここでそっ閉じを推奨。
本題の部分は「まどマギ」とか「シュタゲ」とか「サマータイムレンダ」で描かれたものをギュッと圧縮したサムシングだ。
君たちはこの世界を救った
しかし次は、この世界を壊すモノになるかも・・・
みんなに嫌われても、恨まれても
私が一番悪い人間だとしても
私は◯◯◯に会いに行く。
いいんだ△△。
お前が何者であろうとも
オレはお前の味方だ。
運命を変えろ。
◯◯◯を守るために、お前自身も変わるんだ
お前はお前の、信じる道を進め
誰がなんといおうと、お前の人生はお前のものだ
コアの部分はたったこれだけだと思う。
宇宙船とかなんだとかは全てこれを描くための舞台装置だ。
そのあたりのぶっちゃけ「どうでもいい要素」が7巻分くらい続くのでそこらへんに興味がない人は絶対に挫折する。
そういうのが好きな人には申し訳ないけれど、ここらへんの積み重ねは、
あらためて読み返したら必要なことであったことは認めるにしても・・・正直私はめちゃくちゃ読んでてしんどかった。
面白くないわけじゃないけどひたすらにだるかった。
僕はあなたの正義を否定はしませんよ。
だが、責任から逃げた貴様が誰かを批判することは僕が二度と許さん。
で、そのあたりは、本題の部分まで到達してからじっくり読み返してもらえば良い。
周波数の針が壊れちゃってエーリアンみたいな気分だ
人の心が滑り落ちちゃって スカートをたくし上げてみた世話焼きなポジティブスローガンは聞き飽きてるの 笑ってくれるのは君だけだ
すこしだけ すこしだけ 真実を 覗けるよ ここから語り掛けてる言葉が 届いてますか
正義がオーバードーズ気づけば高濃縮
君の顔が見れないだけで全てが退屈なの明日きっときっと晴れるから世界の終わりを見ようよ
だからもっともっとそばに来て死ぬまで二人で君がずっとずっと笑うから
くだらないよね エモーション
手をつないだら空飛べるかなバイバイ バイバイ愛しき日々
バイバイ バイバイバイバイ嘘みたいな世界でただ一人 今日もあなたは絶対なの
はやくこの曲のフル出してくれよー!!!