頭の上にミカンをのせる

「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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なんかよくわかってない人が多いみたいだけど、今回のひろゆきがやったことは「最上級の侮辱」だよ

そして、だからこそ「この侮辱」に挑発されずに冷静に対応すべきだったと思います。

id:blastatk このネチネチした文脈気に食わねえなと思ったらあれだ 青識亜論だ

気に食わないのは結構だけど青識と一緒にされるのは耐え難い侮辱ですわ……。お前には長い文章だと全部青識に見えるんだろうけどまじで不愉快すぎる。お前絶対に許さんからな


「基地反対派のひろゆき対応は0点」と書いてる増田のひろゆき解釈が0点

anond.hatelabo.jp

およびそれに関連してこういうはてブが目立つけど同意しません。

ひろゆきは反対活動に文句言ってるわけじゃなくて、「座り込みって書いてあるのに座ってないじゃん」ってところしかいってないんだから「たしかに誤解招くね直します」でいいのに、謝ったら死ぬ病気?

結論から先に言うと、基地反対派の対応はまずかったという終着点は同じです。でも過程部分は意見が逆ですね。


私はひろゆきの意見は全然「素朴な意見」だとは思ってません。ひろゆきは意図的に難癖をつけに行ってると思ってます。すっとぼけた顔をしながら拳当てに行ってます。(「だからひろゆきが悪。無視してよい」といってるわけじゃなくて、ひろゆきはそういう戦略で揺さぶってきてるという指摘です)

そしてひろゆきさんが邪悪な意図で「感情を揺さぶるのが目的」で難癖つけてきてるのが明白だからこそ、難癖としてじゃけんに扱わずに「これはこういう意味です」って説明すべきだったと私は思います。


後の部分は増田と同じ意見です。


「表面を取り繕いつつ、僕自身は品のない侮辱することもなく、その気持ちを抱くこともなく、目の前の彼だけが侮辱だと捉える発言」というものがあることを知らない人は気を付けよう


以前に記事にも書いた通り、人を最も怒らせるのは「相手が大切にしているものの文脈の軽視」です

www.tyoshiki.com

表面を取り繕いつつ、僕自身は品のない侮辱することもなく、その気持ちを抱くこともなく、目の前の彼だけが侮辱だと捉える発言は何かを考えればいい。

それは何かと言うと。

素人の知ったかぶりだ。

散々、適当な自己解釈を述べた後、僕は最後にデザイナーの作品ではなくて容姿を褒めた。さらに勘違いもはなはだしい、身の程知らずの上から目線で彼の評価を〆た

今回ひろゆきがやったのはこれですね。「相手の文脈を一切見ない。その上でどうでもいいところを指摘する」ということです。文脈を知っていれば絶対にそういう発言をしないだろということをすっとぼけてやってるわけです。
最初から「怒らせよう」と思ってやってるんですよ。


これを否定したい人がいたら逆に応えてほしいんだけど、ひろゆきのアレが「素朴な感想」だと思ってる人ってひろゆきのことをそのくらいバカだと思ってるってことであってますか? それは、グレタさんとかはるかぜちゃんを「純粋無垢な子供のいう子とだから」と無理やり擁護してたキモイオッサンと同じ姿勢でしょ……。いくら何でも無理ですよ……。



ひろゆきはまさに「表面を取り繕いつつ、僕自身は品のない侮辱することもなく、その気持ちを抱くこともなく、目の前の彼だけが侮辱だと捉える発言」をねらってやったわけです。



これは真剣にやってきた人たちにとって最大級の失礼であり侮辱なんですよ。だから当事者が顔を真っ赤にして「敬意」を問題として怒ってるわけね。ただ、上で述べた通り計画的に「当事者にだけ刺さる侮辱」だから、想像力が低い人にはそう見えないってだけです。



誰もがごぼうの党の代表みたいにわかりやすい侮辱をしてくれるわけじゃないんですよ。
侮辱されてもそうだとわかりにくい侮辱なんかいくらでもやりようがあります。
むしろ他人からはほめてるように見えるけど本人にだけは刺さる侮辱なんて皆さんさんざん受けてきたんじゃないですか?
性格が最悪で頭の言い人間は、こういう感じで侮辱してきますから本当に気を付けたほうがいいですよ。

チョンボを突っ込まれたときに
「敬意」の話なんか始めてキレて返すってのはヤベーよ。
内部が硬直して腐ってる兆候そのものじゃん。

さすがにこれは軽く受け止めすぎじゃね?


たいていのネットで争いをおこすのはこの手の「素朴な感想のふりをして自覚的・無自覚的に行われる最大限の侮辱」です

これを馬鹿にするなら、オタクがフェミに対してキレ返すやつって周りから見たら馬鹿に見えるって認めるべきでしょ。「月曜日のたわわ」の時にフェミっぽい人がやってた批判がこのひろゆきとよく似てます。これを「ただの素朴な感想ですよね」って擁護すると首を絞めるからやめましょう。*1

オタクがフェミや新橋ニワカ九段さんの戯言にイライラするのは、何よりもフェミがオタク側の文脈を軽視して知ったかぶりで語るから。そうでしょう?「ガンダム水星の魔女」についてポリコレ云々いう馬鹿にイラつくのは、批判内容が図星だからじゃなくてあまりに的外れなのにどや顔してるから。そうでしょう?今回ひろゆきがやったのはそれと同じです。それを「素朴な感想」とかいって擁護してる増田は、自分が大切なものを雑に批判されたときに怒らない聖人かなにかですか? 私はそういうの我慢できないから「今回のひろゆきはクソ!」とはっきり言いますよ。

繰り返すけど「ひろゆきがやったのは最大限の侮辱」だからこそ、その狙いをちゃんと理解し侮辱に耐えてでも周りの評価を得るべきだった

というわけで、ここから先については増田と同じです。過程は全然違いますけどそれでも結論は増田と同じです。
ただし、その際に「敬意」の問題はとても重要だと思うので、「侮辱だからこそ耐えてひろゆきの思い通りにさせないことが、結果として敬意を得る近道だ」ということを強調したいです。私は結論が同じだけど過程が違う意見ってのがすごく苦手なので、一応簡単に説明しておきました。


つまり私が考える対処としては

①「ひろゆきの発言はこういうタイプの侮辱だと受け止めます。こういう悪意があると感じます」と述べた上で「相手が理解しようとする意志を示してないのだから対話しません」でいったん切る。相手の悪い点を指摘した上でそれが改善されるまでは相手がボールを持ってる状態だと明示する



②その上で、ひろゆきの発言によって集まってきた人にはひろゆきとは切り離してニュートラルに受け止めて対応する。こういう表示になっていますと伝える。こっちに対して喧嘩腰になると、ひろゆきのファンネルと化すので向こうの思うつぼです。



③自分たちの意図が正しく受け止められれば自然とひろゆきが「デマゆき」となるので勝利になる。訂正などが必要だとしてもそれは自分たちの今後の活動にとってプラスなので負けてはいけない。むきになって反論した挙句に周囲からも理解を得られないのであればもともとなにかが間違っているのだから戦う前から負けているので撤退戦をするしかない。それでも間違いを自覚して修正できるなら信頼は残る。

という感じ。

いい加減「間違ってる相手には雑に接してよい」という考え方を捨てたほうがいいと思います

自分からみて間違ってたり悪意があるってのが明確であっても、周りにはそれが自明でないことってのはたくさんあるんですよ。
他人の間違いを指摘するときに「こいつが馬鹿なのは自明だろ」と思って雑にやると実際には自分の言ってることが全く伝わらず、自分が馬鹿ってことになるケースが多いです。

はてなにいる左翼の皆さんはほとんどの人がそれがマジで全然わかってないので
「いきなりキレて口汚い言葉で殴りかかってくる狂人」というイメージが定着しましたよね。

他人を馬鹿にしようとして自分が雑になって、それで自分が突っ込まれる側になって発狂するってのは「狂人のふりをして大路を通らば」と同じです。

むしろ他人の間違いを指摘するときは、第三者にもきちっと伝わるように丁寧にやるべきだと思います。

そこで感情を自制できないなら、丁寧な説明ができないというのなら、無理に間違った人間に諭そうとするな。

他人を批判するときほど、己の身の程というか力量をちゃんと自分でわきまえるべきだ。

どれだけ頑張って他人の間違いを指摘したからといってどこぞの静岡県民みたいに自分の世界ランクが上がるわけじゃないんだよってのがなんでわからんのかな。


みなさんは、自分が嫌いだと思う人を「なぜ嫌いなのか」をもっとちゃんと掘り下げて言語化すべきだと思います

っていうかさ、みんながひろゆき嫌いなのも「素人の知ったかぶり」が理由でしょ。なのに自分に都合のいいときと都合の悪い時で評価を出し入れするのって自分がなんでひろゆきが嫌いなのかを言語化できてないって事じゃん。人を嫌うときくらい、なぜ自分はそれが嫌いなのかってちゃんと言語化しておいた方がいいよ。そうじゃないとずっとイライラし続けるじゃん

そんなだから視界に入ったときに乱暴に存在ごと消そうとして雑なゾーニングみたいな主張をしちゃうんだよ。嫌う時は丁寧に嫌えよ。私はゾーニングを主張する人間のその雑さが何よりも嫌いです。

www.tyoshiki.com
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私は私がひろゆきが嫌いな理由はこうだと思ってるから、別にみてもあんまりイライラしないよ。自分が大事だと思ってる話題についてひろゆきがなんか言及してたら全力で視界から消すだけです。


私はインターネットで必要とされるのはアンガーマネジメントではなくむしろ「きちんとした怒り方」「丁寧な嫌い方」を学ぶことだと思っている。というより「アンガーマネジメント」というのは出世したい人向け、何か見返りが得られる見込みがある人向けだと思うんだよね。

インターネットでは丁寧に怒り、現実の脅威には力いっぱい身体で怒る。そういうことを訓練する必要があると思う。今って現実では怒りを身体にためこんで、その怒りの発散の仕方が悪くて世の中に憎悪まき散らしちゃいがちです。その結果他人から見たときに「インターネットを住みにくく穢ししちゃう毒素みたいな存在」になっちゃうのって悲しくない?


続きかきました。
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おまけ

この話が面白かったという人、話の元ネタである「月に寄りそう乙女の作法2」は本当に面白い作品なのでぜひプレイしてみてください。


Lian つり乙2あんまり良かった記憶ないな

なんという侮辱……キレそう……(冗談です。合わない人には合わない作品だと思う)

himakao 2は大蔵家が味方ベースだったり1より全体的な魅了で勝ててなくて物足りなかったなー

いやわかるけどさあ……。1のルナ様はそりゃ最高かもしれんけど2のエストさんも素晴らしかったやろ……。むしろ「奉仕」という意味においては、生まれついての聖人である遊星くんより恵まれた位置にいながら使えるべき存在を見出した才華くん可愛いやろ……。まぁでも一番好きなのは「乙女理論とその周辺」なんだけどね私は。

*1:ここまで読んで「ピンとこない」とこないとすっとぼける人がいるかもしれませんが善意で先に教えておくとその意見表明は「私は自分の中に何一つ大切なものがない人間です」と告白してるもんだからここは反論しないほうがいいと思いますよ。