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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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己のポジショナリティを問われて反射的に「排他的だ」と思わず反発してしまうのは何も考えてないから

私ははてブで話題になる前から大空幸星さんのNPO活動を肯定的に取り上げていました。なので、どちらかというとニュートラルな立場ではじめて大空さんを知った人たちより好意的な感情を持ってた立場ですが、まぁ普通に考えて大空さんの発言はダメなのは自明だと思ってたんですよ。 

大空さんの意見は「企業の社長の意見」としては正しいので、株クラの人なんかも結構な割合で大空さんの方に肩入れしてましたが、今回の件では明確にNGです。まぁ普通に考えて「マイノリティを嘲笑するハーバード大学の学生」しぐさというやつです。

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多数対少数の議論では、多数派は本来の議論そのものだけで戦うことができるのに対し、少数派は全人的に矛盾を追求されることになりやすい。もちろん少数派も同様の戦術を採用することはできるが、いくら個々人の矛盾を攻撃しても、「それは個人の矛盾である」と受け流され、議論の大勢に影響を与えることはできない。
形式的に多数派と少数派が平等に戦術メニューを与えられていても、現実の議論においては実質的に不平等が生じる。発言者の個人的な事情を持ち出して矛盾を指摘しようとする戦略は、多数派にとって一方的に有利な戦術なの

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大空氏こそ特権的な立場にいるのではないか、どの立場から講釈しているのか考えるべきと、ポジショナリティ(立場性)を問う阿部氏のコメントに対して、大空氏は「当事者以外が話すなという排他性をいかに日本のリベラルが抜け出すかが大きな課題」と応じました。しかし、大空氏が強調するような、沖縄の人たちの生活や感情、実践を無視した「社会運動のアップデート」こそが、実は排他性の論理そのものなんです。

ポジショナリティを問われて「排他的だ」と思わず反発してしまうのは、珍しいことではありません。沖縄の人たちが「本土」の人びとのポジショナリティを問う主張に対しては、左派の論者からも民衆の敵は支配者階層であり、そうした態度は、連帯を損なう「血の論理だ」「排外主義だ」として非難されてきました。今回は大空氏が矢面に立たされて批判されていますが、これは沖縄が伝統的に受けてきた言説の繰り返しであり、穏健な左派ですら陥りがちな議論ですので、注意が必要です。

そうね。ポジションを示したうえで議論を述べてそれでも「外部の人間は黙っとれ」といわれたらその時初めて言えばいい。

たとえば町山智浩さん。彼はマジで「まず支持政党を聞いて自分と違う支持政党だったら無視」という極端な排他性の持ち主であり、言論人を名乗るのにもっともふさわしくないしぐさをしてるので彼に対しては排他性を指摘してもいい。というか彼はもう「排他性の悪魔」くらいに思ってたほうが良いと思う。もうあれだけ排他性むき出しにしてる町山さんを今になっても支持してる人はその時点で同じく排他性の塊だと思いますね私は。
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しかし、一方でそもそもむしろ沖縄の人は当事者以外の人にも「知ってもらいたい」「関心を持ったうえで議論してほしい」といっていた人が多いわけで、これに対して都合の良いリプライを抽出して「当事者排除」とかレッテルを貼って切断するのは卑怯でしょう。

つまり大空さんの言い分ってめちゃくちゃわかりやすい藁人形論法(セレクティブエネミー)ですなんですよ。外部者であることを踏まえた上で発言をすることはできるのに、当事者が「まずこちらの立場を理解してくれ」と言ったら逆切れするのはツイフェミと同じレベルであり、これは全く擁護しようのない詭弁です。まぁ大空さんにリプした中に実際に町山智浩さんみたいな排他おじさんがいたんでしょうね。でも町山智浩さんみたいな排他おじさんは沖縄全体の総意とは違うくらいわかるよね?*1

ちなみに、まったく別のアングルで仁藤夢乃氏やその取り巻きが大空氏を「慶応SFC卒のボンボン」みたいに揶揄してたのはほんとにやばかったですね。大空さんのひどさが10としたら仁藤さんのクソっぷりはその10倍。人間として終わってる行為なので本当にあの人は何やってんだろうと思いました。他人の批判してる暇があったら忙しさを言い訳にしていろんな疑惑を知らんぷりするのがますますEVILに感じてきますわ。


今回の件に関しては日本のラインがあるんですが

①沖縄県民 ←アメリカ軍 ←本土の人間(私たち) ←中国やロシアなどの脅威
②沖縄県民 ←現場で殴られてる隊員の人たち ←基地反対派 ←ひろゆき・大空幸星 ←仁藤夢乃・新橋九段

みたいな感じでどんどん地獄の加害連鎖が続いており、あまりに醜悪すぎてもう何も言えない。自分たちが向き合うべきは沖縄県の方々だと思うのですが、そこと向き合いたくないから何とかして現場で殴られてる隊員の人たちに同化しようとしてるんですが無理ですよ。私たちは隊員じゃないので①のラインでしか話ができないんです。

最初ヨッピーさんは中立ぶっておきながら自分の立ち位置を②のラインに逃がそうとしてたのでこいつただのクソネット民じゃねえかと思いましたが、ヨッピーさんはそのあとで①のラインとしての自分の立場を模索しようとしてたのでその点が素晴らしいなと思ってます。

余談 今の日本では沖縄問題についてまともな議論ができるとは到底思えない

沖縄問題についてまともに話をしようとすると
「国防のために今どのくらいの戦力が必要なのか」と「沖縄にはどのくらいの配備が必要なのか」という議論が絶対に必要なわけですがこの議論は基本的にタブーとなっております。

ずっとタブー化され続けた結果、そもそも軍事的なリスクなんて多くの人は認識していません。各国が2010年代に入ってから国防費増加の必要性を訴え、ウクライナ問題で完全に世界の秩序が変わった後でも日本には国防費など必要ないと叫ぶ方々が少なくありません。

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ちょっとまて1988年何があったんだ!?


これはその人たちが悪いというより、ずっと議論を避けようとしてこの問題をタブー化してきた政府に問題があると言えるでしょう。我々はこの問題について、まともなデータも判断材料も与えられず感情や道徳でしか話ができなくなっています。

今のネットの議論なんかを見ていると大前提として
 ・現状維持してればいい
 ・基地の規模は縮小できるかもしれない
 ・基地そのものは形だけ存在すればよい、
 ・なんかあっても有事があっても被害にあうのは沖縄だけ
くらいの発想で語ってる人が多いと思います。みんながこういう意識なら議論は無駄でしょう。

しかし、そう遠くないタイミングで「新たな前提のもとに」議論が必要とされる時が来ます。
その時までにある程度の情報は理解しておいた方が良いと思います。

*1:ただし、たくさんのクソリプがやってきたら町山智浩さんクラスの特別クソなやつをピックアップして遣り込めたいという気持ちはめちゃくちゃよくわかるのでそうしたいのはわかります。私も隙あらば特大のクソリプは晒したくなります。大空さんは若い上に虐待被害者でなんらかの認知のゆがみはあって当然なので大空さん自身は仕方ないと思います。この理論に乗っかった大人がクソなだけですね。クソな発言をした大空さんについて大空氏の過酷な半生とかを持ち出して擁護するのは話にならないでしょう。