忙しくて死にそうなのでとりあえずサクッと言いたいことだけ書き散らしておきます。本当はこの5倍くらい言いたいことあるけど今は無理。
「例の漫画」について、私は前情報一切なしで読んだから、これめちゃくちゃすこ!ってなりました。
(4/6 pic.twitter.com/vsRh6Fp5RB
— てつなつ (@TTetsunatsu) October 14, 2020
なんかこれについてトラウマを刺激された人がいろいろと言ってるのを見てちょっと複雑な気持ちになってる。
ゲーム作る漫画、漫画自体は面白いし好感度も高いけど、曖昧な指示でダメ出しをしてるのでそういう経験をしたクリエイター達が「この漫画をdisる意図はないし、作品としては褒めたいけど、真に受けるクライアントが出るのが怖い」と遠回しに話題にした結果、「例の漫画」でトレンド入りしてる。
— あいね (@aine_sr) October 15, 2020
例の漫画、一通りタイムライン見たけど、
— よんてんごP (@yontengoP) October 15, 2020
各自、こういう感じのマトリクスなんじゃないのかしらね🤔
「漫画の表現としてはアリだけど、現実にあんな指示出す奴はイヤ!」とか「表現としてもマネする奴が出るからヤダ!」とか、それぞれ位置取りがあると思うので pic.twitter.com/gfFEGMuwOU
私はこれ完全に「性癖」の話だと思う。
検索してみたらやっぱり同じこと考えてる人いた。
例の漫画の人、クリエイターを蔑ろにするつもりはなく「こういう飄々としてるけど実は人を上手く使う知能の高いキャラが性癖」ってだけだったのに思ったより炎上して落ち込んでるんだろうな……なんか勃ってきちゃった
— 西田 (@414yusuke) October 15, 2020
例の漫画何でしょうと思って読んでみましたがフィクションなのだから面白ければそれでヨシ!という感じですわね!
— 仮面之人 (@kamen_no_hito) October 15, 2020
現実でやったら膝蹴りかましますわ!
エロ漫画と一緒ですわね!
というか例の漫画に「現実に起こったらどうすんだ」とおっしゃってる方はエロ漫画に「現実に起こったらどうすんだ」に文句が言えなくなるのではなくて!?
— 仮面之人 (@kamen_no_hito) October 15, 2020
創作は創作!現実は現実!
物差しは常に同じものを使いましょうというお話ですわね!わたくしかしこい!
そうですわ。これめちゃくちゃ作者の性癖まるだしの「エロがない精神的ポルノ」に近いものだと思いますわよ。特にお仕事ものにはそういうの多いですわよね。 最近は「それでも葬儀あげますか!?」って作品がお勧めです。
- 作者:ねむようこ
- 発売日: 2013/01/18
- メディア: Kindle版
- 作者:土田世紀
- 発売日: 2013/06/10
- メディア: Kindle版
こういう作品って、みなさんが普段流れも設定もほとんど同じなのに飽きもせずいいねとRTしまくってる4ページマンガとなにも変わらんと思うし、宇崎ちゃんの乳が物語的に必然性がないのに無駄にでかいのと同じような話ですよね。これに対して、普段自分の性癖をさらして売ってるような人たちまでが「なんだかなー」みたいなことを言ってて正直あまり気持ちはよくなかった。特に「ぱにぽにの作者」さんがなんかもごもごいってて「あなたがそれをいうのか……」って気持ちになりました
そもそもこの作品って続きものですよね。
この作品って続き物なんですよ。
真田さんの「同人女の感情」シリーズの「綾城」さんと「おけけパワー中島」みたいな二人を描いたかなりファンタジー要素強めのお話です。
例のインディゲーム制作漫画、内容自体に「誰が主人公なのか」「漫画自体のテーマ」「制作者が作りたいゲームの描写」「美大生の成長を示す要素であるはずの修正前と後のデザインの変化の描写」が足りていなくて、そのスカスカなところにトラウマを抉る要素だけが挟まってるから燃えるんだろうな…。
— ズンドコメンダコ (@takokomen) October 15, 2020
このあたりも「同人女の感情」シリーズとの類似点を感じますね。(「同人女~」の方はこの作品よりも丁寧で説得力が高いですが)
それこそ今期私が一押しのアニメ「あだちとしまむら」的な関係に、三人目の人間を混ぜようとした時の話です。
- 作者:柚原 もけ
- 発売日: 2019/11/27
- メディア: Kindle版
そういう感じで文脈がめちゃくちゃ濃い系の話なわけですよ。あらかじめ「主人公が私TUEEEしつつお仕事百合」やりますよって文脈受けてる人向けに描かれちゃってるんです。この漫画について「説得力が足りない」とか「ならもっと天才描写いれとけよ」っていうのはちょっとひどくないかなと。それ自分が先の話を読まないで話題になったところだけ切り抜きで読んで評価してるだけですよね……。
お前らは「ハラミ会」の時に騒いでたやつらと同じかと言いたい。
それでもまぁ、通りすがりの一般読者ならまだ全然いいと思う。私も部分だけ見て適当な感想を言うなんてざらにありますし周りに流されることも多数。今回はたまたま一切先入観なく読むことができて、しかも前のシリーズ漫画まで掘って読んだから「好き!」の気持ちが強いだけで、この漫画に触れた状況が違ったら批判側に回ってた可能性も大です。私の意見なんてそのくらい軽いもんですし。
でも、なんかこう、普段自分が作品作ってるはずのいろんな作家さんが、他人の作品についてすげえ嫌な感じのマウントコメントしてるのとかはなんかさあ……自分の作品もそうやって消費してくださいってことなのかなって気持ちにはなりました。
まぁそれはそれとして。やっぱりバズってるツイートは皆さん面白い。
例の漫画
— Cygnus ゲムマ2020秋 日曜 キ8 (@Cygnus_games) October 15, 2020
ちゃんとディレクションせぇや!と噴き上がる気持ちはよく解るけれど、ディレクションする側が必ずしも正しい方向に導く訳ではないよなぁ…と、カップヌードルの広告を思い出した。 pic.twitter.com/FcI6RHvopC
例の漫画読んで思い出したのは鳥山明の天才加減でした。 pic.twitter.com/qUuRkkWrW9
— fen (@fen777) October 15, 2020
「好き嫌い」なのは全然いいし、現実でこういう扱いをしてほしいとは思わないけれど、だからこそファンタジーでやってるじゃないの?BLはファンタジーだけどこれはファンタジーじゃないって認識するのなんでなん?
まず大前提として「フィクション」なので、「こういう漫画があっても良い」というラインを絶対に守ってほしい。これを現実に当てはめて「現実に悪影響がー」みたいに言ってる人はちょっと勘弁してほしい。
例の漫画、要するに映画「セッション」や漫画「響~小説家になる方法」のような「才能バトル漫画」の文法で作られていてこの漫画の中の世界の倫理観ではこういう事も許されているというだけで現実に当てはめるのは無益だと思った。この漫画があってもなくてもブラックなクライアントいなくならないし。
— 吉田創 プラウダ戦記3巻発売中 (@sabo666) October 15, 2020
好き嫌いと明確に理解して、自分は「こういうのが好き」っていう感想できる人はすごく好き。
前者の経験から得るものもあるが、個人的には後者が好き。#例の漫画 pic.twitter.com/aCwFihzIJp
— 八坂たかのり (@Takanori_Yasaka) October 15, 2020
こういうのも全然いいと思う。漫画を読んだ上で自分の体験を語るのはオタクあるあるです。
例の漫画。ほぼまったく同じ案件に遭遇したことあるが(美大卒業ちょっと後だったが)、「あなたの成長のために」とかいって無理難題言ってくるやつの言葉を真に受けると人生棒に振るぞ。感動しました~とか言えるのは絵空事の他人事だからだぞ。
— ラヂヲヘッド (@Radio_paranoia) October 15, 2020
例の漫画のプロデューサーの良い所は「駄目なら辞めていい、それまでの日当をだすよ」です。
— 石見翔子無職ロキシースピンオフ6巻8/21発売 (@misyouko) October 15, 2020
何度でも言いますが「それまでの作業に対して、使わなくて没にするけど、それまでの作業に対する日当はだす」この一点だけはとても素晴らしい
ただ、この感想はかなり微妙だと思う。このツイートに「例のゲーム漫画は創作として構わないけど」が抜けてたら、「聲の形」にブチぎれてた頭の悪いフェミニストさんとか新橋九段さんのクソ理論とほぼ一緒だと思うんですよね。。。
例のゲーム漫画は創作として構わないけどバズったこれを読んだクライアントが「学生には安く注文できる」「発注内容はアバウトで良い、クリエイターが自分で想像して良いものを作るべき」「イメージが違ったらリテイクを出す、どこが違うかも自分で考えろ」みたいな勘違い起こしたら地獄だなと思った😇
— ユウ (@you0330) October 15, 2020
こういう意見を書く人間のことをさして「第三者効果」という仮説(あくまで仮説)があります。
BLMとかwoke運動全般に言えることですが、「先に体験して世間のことをよく知ってる私」が愚かな大衆に対して教えてやろうとして、同じような考え方を持った人たちがそれに群がるってのが今のTwitterあるあるなんだけれど、この手の発言って気を付けないとすぐ傲慢の罠に落ちると思ってるんですよね。
余談 最大公約数的なキレイな性癖が見たい人は鴻上さんの人生相談を読めばいいのであって例の漫画を読む必要ないと思う
好き嫌いという話をするのであれば、私は逆に鴻上さんの人生相談があまり好きじゃない(素晴らしいとは思っている)。
あれすっごい綺麗な回答を毎回返しててすごいなと思うけど「当事者じゃないはてブ民が絶賛してる」っていう時点ですごい違和感がある。あれをみて「相談者に心から寄り添ってる」って感想を書く人のこともあんまり好きじゃない。
もちろん普段は良い回答だなーって思いながら見てるけれど、あれは「相談者に寄り添ってる」からじゃなくて占い師のようにコールドリーディングのレベルが高いからだと私は思うんですよね。「こういう相談についてはこういう答えが望ましい」というツボをしっかり押さえているというか。
私はあの記事を読んで感じるべきは「鴻上さんはなんて人格者なんだ」ではなくて「なるほどこういう思考法があるのか」だと思うんですよ。
これは鴻上さんが悪いって言ってるんじゃないですよ。
だって、あれだけの文章でわかるわけないじゃないですか。むしろ、あれだけの文量の相談で、相談者のことがわかると思ってる方が怖い。
実際、自分が当事者に近いような体験の時は「一般論的には正しいと思うけどなんだかなー」って気持ちになった。もちろん、それはただの好き嫌いに過ぎないんだけどこういう人もいるんですよ。
鴻上さんの素晴らしいところはそこじゃないと私は思う。
「おそらくこうであろう」という人物像を組み立てて、「それに対して答える」という創作に近い活動をやっている。そのレベルが高いから読者が「ちゃんと相談者のことを理解して、その上で相談者が望んでいる回答を返しているように見える」ことが素晴らしいって思うんです。
というかさ。みんなもう忘れたのかもしれないですけど岡田斗司夫の人生相談も一時期鴻上さんと同じくらい絶賛されていたことがあったでしょ。
- 作者:岡田斗司夫 FREEex
- 発売日: 2014/01/15
- メディア: Kindle版
結果として岡田さんは人格者ではなかったわけじゃないですか。でも当時のはてブでは今の鴻上さんと同じように絶賛されてたよね。
そういうもんです。
「素晴らしい受け答え=素晴らしい人格者」とは限らないのであって「素晴らしい受け答え」はやはり技術的なところが大きいんですよ。
鴻上さんは本当に素晴らしいのかもしれないしそうではないかもしれない。それを例の人生相談だけで判断しない方がよくないですか?ってことね。
これは逆に言えばこれって私のような凡人には希望でもあります。
自分が優れた人間でなくても、優れた受け答えは技術として身に着けられる可能性があるわけですから。
そういう風に考えた方が良いと思います。